中国Vデーパレード最前線 CGTN楊欣萌が案内する「重金属」戦力 video poster
中国のVデーパレードで何が起きているのか。今年の国際ニュースの中でも注目を集めるこの軍事パレードについて、国際メディアCGTNの楊欣萌(ヤン・シンモン)記者が「現場からの観戦ガイド」を届けています。単なる戦車やミサイルの行進ではなく、「一つの戦い方を丸ごと見せる場」としてのパレードの姿が浮かび上がります。
CGTN楊欣萌が伝える「現場の視点」
楊欣萌記者は、装備部隊の隊列のすぐそばという、パレードの心臓部ともいえる場所に立ち、視聴者に向けて「見どころガイド」を行っています。背後には戦車や装甲車、各種ミサイルといった「重金属」戦力が並びますが、彼女が強調するのは、目を引くハードウェアだけではありません。
ポイントは、これが「戦車とミサイルのショー」ではなく、「完全な戦闘システムが動いている姿」だということです。つまり、一つひとつの兵器ではなく、それらがどう連携し、戦い方全体を形づくっているのかを見てほしいという視点です。
「重金属」だけではない、統合された戦い方を示す場
今年のVデーパレードのラインアップは、中国のパレード史上でも最も先進的な内容だとされています。その理由として楊記者が示しているのが、「次世代装甲からサイバー・宇宙・極超音速まで、戦闘のあらゆる層が一体となって登場している」という点です。
パレードに登場する戦力は、大きく次のような領域をカバーしていると説明されます。
- 次世代の戦車や装甲車などの地上戦力
- 偵察・攻撃など多用途の無人機(ドローン)
- ネットワークと情報をめぐるサイバー戦力
- 衛星や宇宙空間を活用する宇宙関連戦力
- 極超音速兵器を含む新しい打撃手段
これらが互いに連携し、一つの「統合された戦闘システム」として構成されていることこそが、今年のパレードの特徴だとされています。
次世代装甲と無人機が並ぶ隊列
まず目を引くのは、次世代の装甲戦力です。改良された防御力や機動性を持つ戦車や装甲車が列を成し、その周囲を補完する形で各種の無人機が配置されています。無人機は上空からの監視だけでなく、標的の指定や攻撃の支援など、戦場の「目」と「手」の役割を担う存在として説明されています。
こうした地上戦力と無人機の組み合わせは、従来の戦車中心のパレード像から一歩進み、「有人と無人が混在する戦場」を前提とした構成だと見ることができます。
サイバー・宇宙・極超音速という新領域
さらに楊記者が強調するのが、サイバー、宇宙、極超音速といった、新しい戦闘領域の存在です。これらは見た目の派手さでは戦車やミサイルに劣るかもしれませんが、現代の安全保障を考える上で欠かせない要素です。
- サイバー戦力:通信網や情報システムを防御・攪乱する役割を持ち、戦闘全体の「神経系」を守る存在として位置づけられています。
- 宇宙関連戦力:衛星による測位や通信、偵察など、地上部隊を支える「上からの目」として機能します。
- 極超音速戦力:従来よりも高速・高機動の打撃手段として紹介され、迎撃の難しさが特徴とされています。
こうした新領域の戦力が、従来型の地上・空中戦力と並んでパレードに登場することで、「戦闘空間が地上からサイバー・宇宙へと広がっている」ことを視覚的に示していると言えます。
なぜ「史上最も先進的」なラインアップなのか
楊欣萌記者が「中国のパレード史上、最も先進的なラインアップ」と表現する背景には、いくつかのポイントがあります。
- 技術の幅の広さ:従来の火砲・装甲・ミサイルに加え、無人機や極超音速兵器など、新しいカテゴリーが一度に登場していること。
- 領域の多様化:陸・海・空に加え、サイバーや宇宙といった目に見えにくい領域まで含めた「マルチドメイン」の戦力構成になっていること。
- システムとしての見せ方:個々の装備をアピールするのではなく、「情報・指揮・打撃・防御」が一体となった戦闘システムとして提示されていること。
こうした点から、単なる装備の数や大きさではなく、「戦い方そのものの変化」を示すパレードであると位置づけられています。
視聴者は何に注目して見るべきか
国際ニュースを日本語で追う読者にとって、このVデーパレードは、中国の軍事技術だけでなく、安全保障観や戦略の変化を読み取る手がかりにもなります。楊記者の「観戦ガイド」は、次のような視点で見ることを勧めています。
- 大きな兵器そのものよりも、「どの装備とどの装備が組み合わさっているか」に注目する
- 地上・空・宇宙・サイバーといった、戦いの舞台がどう広がっているかを意識する
- 無人機や極超音速など、新しいカテゴリーの扱われ方から、今後の戦い方の方向性を考えてみる
パレードは、一つの国の安全保障政策や技術開発の「ショーケース」としての側面を持ちます。今回のVデーパレードは、その中でも特に「システムとしての強さ」を打ち出す内容になっているといえるでしょう。
日々のニュースを追う中で、こうした軍事パレードを「ただの力の誇示」として切り捨てるのではなく、「その国がどのような戦い方を思い描いているのか」を考える素材として見ることで、世界を見る視野は一段広がります。CGTN楊欣萌記者の現場レポートは、その視野を広げるための一つの入り口となっています。
Reference(s):
cgtn.com








