リスボン歴史的ケーブルカー脱線で15人死亡 観光名所を襲った惨事 video poster
ポルトガルの首都リスボンで、歴史ある路面ケーブルカーが脱線・横転し、少なくとも15人が死亡、18人が負傷しました。観光都市の象徴的存在で起きた惨事は、国際ニュースとして世界の注目を集めるとともに、歴史的な交通機関の安全性に改めて問いを投げかけています。
リスボン名物グロリア ケーブルカーで致命的事故
2025年9月3日、リスボン中心部を走るグロリア ケーブルカーが脱線し、車両が横転しました。地元メディアによりますと、この事故で少なくとも15人が死亡し、18人がけがをしたと報じられています。
グロリア ケーブルカーは、急な坂道が続くレスタウラドーレス広場とプリンシペ・レアル地区を結ぶ路線で、鮮やかな黄色の車両が象徴的な存在です。観光客にとっては「リスボンに来たら一度は乗りたい」とされる人気の観光スポットで、毎年多くの人を乗せてきました。
2018年にも脱線、今回は犠牲者多数に
グロリア ケーブルカーをめぐっては、2018年にも脱線事故が発生しています。当時は幸いにも負傷者はいませんでしたが、今回の事故では多数の死傷者が出る事態となりました。
このケーブルカーは19世紀後半に建設され、長年にわたり市民と観光客の足として親しまれてきました。歴史的な設備を維持しながら、安全基準をどのように更新していくのかという課題は、以前から存在していたとみられます。
観光資源と安全性、歴史ある交通インフラのジレンマ
グロリア ケーブルカーのような歴史ある交通機関は、都市の景観やブランドを形づくると同時に、観光資源として大きな価値を持っています。一方で、老朽化への対応や部品の更新、運行システムの近代化など、安全確保のための継続的な投資が欠かせません。
今回の事故をきっかけに、ポルトガルだけでなく、世界各地で運行されている歴史的なケーブルカーや路面電車の安全管理や点検体制を見直す動きが広がる可能性もあります。文化遺産として守るべき価値と、利用者の命を守る責任をどのように両立させるのかは、多くの都市に共通するテーマです。
観光客として意識したい安全の視点
海外旅行や観光で、歴史的な交通機関に乗車する機会は少なくありません。今回のような大事故はまれですが、利用者として次のような点を意識しておくことは、リスクを減らす一つの手がかりになります。
- 乗車前に、混雑状況や運行情報を確認する
- 車両内では手すりをつかむなど、できるだけ安定した姿勢を保つ
- 異常な音や急な揺れを感じた場合は、周囲と情報を共有しつつ落ち着いて行動する
リスボンのグロリア ケーブルカーで起きた重大事故は、観光の楽しさの裏側にある安全性の重要さを改めて思い出させる出来事となりました。今後、事故の詳しい経緯の検証や再発防止策がどのように進められるのかが注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








