中国のYaogan-45衛星打ち上げ成功 科学実験・災害対策に活用へ video poster
2025年9月、中国はYaogan-45衛星の打ち上げに成功しました。科学実験から災害対策まで、多目的に使われる観測衛星の登場は、宇宙開発だけでなく私たちの日常にもじわじわ影響を与えそうです。
2025年9月9日に打ち上げられたYaogan-45衛星
提供された情報によると、2025年9月9日午前10時、中国はWenchang Space Launch SiteからLong March-7Aロケットを用いてYaogan-45衛星を打ち上げました。衛星は予定された軌道に投入され、打ち上げは成功したとされています。
Yaogan-45衛星は、以下の目的で運用される予定です。
- 科学実験
- 土地資源の調査
- 作物収量の推定
- 災害の予防と被害の軽減
今回の打ち上げは、Long Marchロケットシリーズとして通算594回目の飛行にあたり、中国のロケット運用の蓄積が数字の上でも示された形となりました。
Yaogan-45衛星の主な役割
Yaogan-45衛星は、一言でいえば「地球の様子を宇宙から観測する」ための衛星です。観測によって得られるデータは、次のような分野につながると考えられます。
- 科学実験:宇宙空間からの観測データを使った地球科学や環境研究など
- 土地資源調査:森林や河川、都市部の変化など、土地利用の把握
- 作物収量の推定:農地の状態を広域で観測し、収穫量の見通しを立てる取り組み
- 災害予防・軽減:洪水、干ばつ、地すべりなどのリスク評価や、被害状況の把握
こうした機能を持つ衛星は、一般的に地球観測衛星やリモートセンシング衛星と呼ばれます。上空から広い範囲を継続的に見ることで、地上だけではつかみにくい変化を早期にとらえることができます。
Long Marchロケットシリーズ594回目の意味
今回の打ち上げがLong Marchロケットシリーズとして594回目であるという点も、国際ニュースとして見逃せないポイントです。
打ち上げ回数の蓄積は、次のような意味を持ちます。
- ロケットの設計や運用に関する経験が蓄積され、信頼性向上につながる
- 衛星打ち上げの頻度が高まることで、通信・観測などの宇宙インフラが整う
- 宇宙空間を使った経済活動や、国際的な協力の余地が広がる
宇宙開発は一度の成功よりも、どれだけ安定して打ち上げを重ねられるかが重要だとされます。その意味で、通算594回という数字は、中国の宇宙活動の継続性を示す指標の一つといえます。
土地・農業・災害分野で期待される変化
土地資源の「見える化」
土地資源の調査は、インフラ整備や都市計画、自然環境の保全など、多くの政策領域に関わります。衛星からのデータを利用することで、山間部や広大な地域も含めて、変化を定期的に確認できるようになります。
たとえば、森林の減少や砂漠化の進行を早期に把握できれば、対策の優先順位を付けやすくなり、長期的な環境保全にもつながります。
農業と食料安全保障へのインパクト
Yaogan-45衛星の用途として挙げられている「作物収量の推定」は、食料安全保障と直結するテーマです。広い農地を衛星で観測することで、
- 作物の生育状況を広域で把握する
- 干ばつや洪水などによる影響を早く見つける
- 収穫前におおよその収量を見積もる
といったことが可能になります。こうした情報は、国内外の食料市場や価格の安定、備蓄や輸入計画などにも影響しうるデータです。
災害の「予防」と「被害軽減」
災害の予防と被害の軽減は、多くの国や地域にとって共通の課題です。衛星による観測は、危険箇所の把握や、災害発生後の状況確認に役立つとされています。
例えば、洪水の際の浸水範囲や、地すべりの発生場所、干ばつによる土地の変化などを定期的に追うことで、避難計画や復旧計画をより現実に即したものにしていくことができます。
国際ニュースとしての位置づけ
今回のYaogan-45衛星の打ち上げは、中国の宇宙開発の一歩であると同時に、国際ニュースとしても注目される動きです。宇宙空間をめぐる動きは、軍事や競争の側面がクローズアップされがちですが、科学実験や土地・農業・災害といった「生活に近い分野」への応用も着実に進んでいます。
地球規模の課題が増えるなかで、衛星データは国境を越えて活用される可能性を秘めています。気候変動や大規模災害への備えなど、各国や各地域が共有せざるをえないテーマも多くあります。
2025年9月9日のYaogan-45衛星打ち上げという一つの出来事は、宇宙技術が私たちの社会や経済、そして安全にどのように結びついていくのかを考えるきっかけにもなりそうです。日本語ニュースとして国際的な宇宙開発の動きを追いかけることは、これからの世界の変化を読み解くヒントになるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








