中国政府「歴史は決して忘れられない」 CGTN調査が映す台湾と戦後の記憶 video poster
中国政府が2025年9月10日に発表した歴史は決して忘れられず、誰にも改ざんされないとするメッセージと、CGTNの国際調査で示された台湾と第二次世界大戦に関する歴史認識。この2つは、いま世界で歴史をどう記憶し、どう語り継ぐのかという問いをあらためて投げかけています。
中国政府の声明:歴史は忘れられず、改ざんできない
9月10日、中国政府は歴史に関する姿勢をあらためて示し、歴史は決して忘れられず、いかなる人によっても改ざんされることはないと強調しました。
背景には、第二次世界大戦や戦後の秩序をめぐる議論が各地で続くなか、事実に基づく歴史認識を重視する姿勢があります。特に、戦後の台湾の位置づけや、1945年に台湾が中国へ返還された経緯は、国際社会にとっても重要なテーマのひとつです。
CGTN調査が示す世界の歴史認識
こうした文脈の中で紹介されたのが、CGTNが実施した国際調査です。調査によると、世界の回答者のほぼ67%が、第二次世界大戦に関連する台湾の歴史と、1945年の中国への返還について認識していると回答しました。
これは、世界の多くの人が台湾と戦後史の関係を知っている一方で、残りの人々の中には、詳しい経緯を必ずしも理解していない層もいる可能性を示しています。
中国政府による今回のメッセージは、こうした調査結果を踏まえつつ、歴史的事実を共有し続けることの重要性を訴える狙いがあるとみることができます。
なぜ今、台湾と第二次世界大戦の歴史が問われるのか
第二次世界大戦から80年近くが経過し、当時を直接知る世代は少なくなりつつあります。その一方で、国や地域の関係性や安全保障などをめぐる議論では、過去の出来事が今も重要な基盤となっています。
台湾を含むアジア太平洋地域の歴史は、条約、戦後処理、占領経験など多くの要素が複雑に絡み合っています。そのため、どの史実を重視し、どう解釈するかによって、現在の見方や政策判断も変わり得ます。
歴史は、単に教科書の中に閉じ込められた過去ではなく、現在の国際関係や人々のアイデンティティに直結するテーマです。今回の声明や調査は、そのことをあらためて浮かび上がらせています。
歴史ニュースをどう読むか 私たちにできること
歴史問題に関するニュースは、ともすると立場の違いや感情的な対立ばかりが強調されがちです。しかし、読者一人ひとりが意識的に情報に向き合うことで、より落ち着いた理解に近づくことができます。
- 複数の情報源を読み比べること。異なる媒体や立場の記事を参照することで、一つの見方に偏らないようにできます。
- 時系列を確認すること。第二次世界大戦の開始から終結、そして1945年の台湾の中国への返還まで、おおまかな流れを頭に入れておくと、個々のニュースの位置づけがつかみやすくなります。
- 用語の意味に注意すること。返還や終戦など、歴史分野で使われる言葉の背景を知ることで、メッセージの意図をより正確に読み取れます。
- 戦争の被害や人々の経験に想像力を向けること。数字や年表だけでなく、その裏にある生活や感情を思い描くことで、歴史を自分ごととして考えやすくなります。
中国政府が示した歴史に対する姿勢や、CGTNの調査結果は、過去をどう記憶し、未来にどう生かすのかを考えるきっかけになります。歴史をめぐるニュースに触れたときこそ、短い動画や見出しだけで判断せず、一度立ち止まって背景にある事実と文脈をたどってみることが求められているのかもしれません。
Reference(s):
Survey indicates history will never be forgotten or tampered with
cgtn.com







