イスラエルがドーハを空爆 ハマス指導者標的、停戦協議中に video poster
カタールの首都ドーハで、イスラエル軍がハマス幹部の拠点とされる建物を空爆しました。停戦協議の最中に起きたとされるこの攻撃は、中東情勢と和平プロセスに大きな影響を与える可能性があります。
ドーハで前例のない空爆
現地時間の火曜日、イスラエルはカタールの首都ドーハにある建物を標的に空爆を行いました。イスラエル当局によりますと、この建物はハマスの幹部が使用していたとされ、攻撃は同組織の指導者を狙った暗殺作戦だったと説明されています。
イスラエルによるドーハへの空爆は「前例のない」と形容されており、紛争当事者の軍事行動が第三国の首都にまで及んだ形です。これにより、地域全体の緊張が一段と高まる懸念も指摘されています。
停戦協議のさなかに起きた攻撃
ハマスは火曜日の夜、この攻撃が、ドーハに滞在していた自らの代表団が停戦案を協議している最中に発生したと明らかにしました。代表団は、アメリカのドナルド・トランプ大統領が提示した新たな停戦提案について議論していたとしています。
交渉団は無事も、6人が死亡
ハマスによると、停戦協議を行っていた交渉団のメンバーは全員が生存しましたが、別の6人が死亡したということです。犠牲者の詳細な身元や立場などは、現時点では明らかにされていません。
停戦の可能性を探る場となっていたドーハでの会合が攻撃に巻き込まれたことで、和平プロセスがさらに複雑になるとの見方も出ています。
軍事行動と外交が交差する危うさ
軍事行動と停戦交渉が同じ時間軸で進む中で、一方の動きがもう一方を容易に揺さぶってしまうリスクがあらためて浮き彫りになりました。今回のように、停戦案をめぐる協議と、当事者の高官を狙ったとされる攻撃が重なると、双方の不信感がさらに深まる可能性があります。
一方で、交渉団が生き残ったという事実は、対話のチャンネル自体はかろうじて維持されているとも読めます。今後、当事者が停戦案の議論を続けるのか、それとも今回の攻撃を機に姿勢を硬化させるのかが注目されます。
このニュースから考えたいこと
今回のドーハでの空爆は、中東の武力衝突と外交交渉がいかに危ういバランスの上にあるかを象徴的に示しています。遠く離れた第三国の都市であっても、紛争の影は及びうることがあらためて示されたと言えるでしょう。
私たちが注視すべきポイントとして、少なくとも次の三つが挙げられます。
- 停戦協議が進む中でも、軍事行動が止まるとは限らないという現実
- 第三国で行われる協議の場の安全をどう確保するのかという課題
- 武力行使が続く中で、当事者がどのように信頼を再構築していくのかという問い
停戦に向けた新たな提案が協議されているタイミングで起きたこの空爆が、今後の情勢をどのように動かしていくのか。引き続き慎重に見ていく必要があります。
Reference(s):
cgtn.com








