成都で2025ゴールデン・パンダ国際文化フォーラム 多様性と調和を語る video poster
リード:2025年9月13日、中国西南部の四川省・成都で開かれた「2025ゴールデン・パンダ国際文化フォーラム」には、世界各地から映画人やクリエイターが集まり、「多様性の中の調和、団結の未来」をキーワードに文化交流の可能性を語りました。
国際ニュースとしても注目されるこのフォーラムで、参加者たちは映画祭や映像コンテンツが国と国、人と人をつなぐ力について、さまざまな視点からメッセージを発信しました。
2025年ゴールデン・パンダ国際文化フォーラムとは
今年9月13日に中国西南部の四川省・成都市で開催された「2025ゴールデン・パンダ国際文化フォーラム」は、ゴールデン・パンダ賞に関連する文化イベントとして位置づけられ、世界の映画・テレビ、文学、文化関係者が議論を交わしました。
フォーラム全体のテーマは Harmony in Diversity, a Future in Unity(多様性の中の調和、団結の未来)。異なる文化や背景を持つ人びとが、対立ではなく共存と協働をどのように実現できるかが中心的な議題となりました。
映画祭が「みんなを一つにする」: クリエイターたちの声
登壇者たちは、それぞれの経験から国際映画祭や文化イベントの意義を語りました。印象的だったのは、どの発言も「出会い」と「理解」というキーワードに収れんしていたことです。
スイスの俳優で、今回フォーラムのスピーカーを務めたヴィンセント・ペレーズさんは、「映画祭の意義は、みんなを一つにすることです」と話しました。国や言語が違っても、同じスクリーンを見つめ、物語を共有することで、参加者同士の距離が縮まるという視点です。
ハリウッドの映画監督・脚本家のアンナ・チーさんは、ゴールデン・パンダ賞について「各国が互いを理解できるようにし、ウィンウィンの状況を生み出している」と評価しました。賞をめざして作品を発表するプロセスそのものが、国境を超えた対話を促すという指摘です。
アメリカの脚本家団体・全米脚本家組合西部支部(Writers Guild of America West)の国際委員会トップを務めるチャールズ・ロバート・アンダーウッドさんは、「今ではより多くの人がゴールデン・パンダ賞を知り、参加したいと望んでいる」と述べ、フォーラムと賞の認知度が高まりつつある現状に言及しました。
中国とナイジェリアの経済・文化交流に関わる中国ナイジェリア商工会議所のサム・オジエ・アグビ事務総長は、「映画やテレビの分野で、中国とナイジェリアの文化的なシナジーと、その恩恵に期待している」と語り、アフリカとアジアを結ぶ新たな連携の可能性に期待感を示しました。
キーワードは「シナジー」: 文化とビジネスの交差点
フォーラムの発言から浮かび上がるのは、「シナジー(相乗効果)」というキーワードです。映画やドラマといったコンテンツは、単なる娯楽を超えて、ビジネスや人材交流、技術協力へと広がる起点になりつつあります。
とくに、中国とナイジェリアのように、経済成長や若い人口構成が共通点となる地域どうしが連携することで、新しい市場と物語の両方が生まれる可能性があります。文化協力は必ずしも巨大プロジェクトだけではなく、小さな共同制作やクリエイターどうしのネットワークから始まることも少なくありません。
多様性の時代に何を共有できるか
Harmony in Diversity(多様性の中の調和)という言葉は、2025年の世界情勢を映すキーワードでもあります。価値観や立場の違いがしばしば強調されるなかで、文化や物語を通じて「どのように違いを受け入れ、共に未来をつくるか」が問われています。
映画やドラマ、ドキュメンタリーといった映像作品は、現地に行けなくても、遠く離れた人びとの暮らしや感情に触れるための窓になります。フォーラムで語られたメッセージを踏まえると、こうした国際的な文化イベントには、次のような役割があると言えそうです。
- 異なる価値観を持つ相手を理解しようとする姿勢を育てる
- 言葉だけでは伝えきれない感情や背景を、物語を通じて共有する
- 共同制作やビジネス協力のきっかけをつくり、継続的な交流につなげる
日本の読者への問いかけ
日本にも、世界から作品やゲストを招く映画祭や文化イベントが各地にあります。成都で開かれたこのフォーラムの議論は、そうした場をどう活かすかを考えるヒントにもなります。
例えば、私たちが配信サービスや映画館で作品を選ぶとき、「どの国や地域の物語に触れているか」「そこに描かれる他者像は、多様性を尊重したものか」といった視点を意識することもできるでしょう。
2025年のゴールデン・パンダ国際文化フォーラムで交わされた言葉は、文化を通じて世界とつながることの意味をあらためて問いかけています。日常の中でどのように異文化と出会い、理解を深めていくかを考えるきっかけとして、心に留めておきたいテーマです。
Reference(s):
Global minds attend 2025 Golden Panda Int'l Forum in Chengdu, SW China
cgtn.com








