ガザで犠牲者の73%が女性と子ども パレスチナ女性相が訴える現実 video poster
ガザで続く戦闘をめぐり、パレスチナの女性問題担当相モナ・エル=ハリリ氏が「犠牲者の73%が女性と子ども」であり、すでに2万人を超える女性が命を落としていると明らかにしました。ガザの女性や少女が直面する厳しい現実は、日本語で国際ニュースを追う私たちにとっても、考えずにはいられないテーマです。
犠牲者の73%が女性と子どもという現実
エル=ハリリ氏によると、ガザでの犠牲者のうち73%が女性と子どもだとされています。戦闘の当事者ではない市民の多くが命を落としているという指摘は、紛争の重さと深刻さを物語っています。
女性問題担当相という立場からの発言は、単なる数字ではなく、日々の暮らしの中で起きている現実として受け止めてほしいというメッセージでもあります。国際ニュースとしてガザ情勢を見るとき、軍事的な動きだけでなく、市民、とくに女性と子どもの状況に目を向けることが重要になっています。
「生き延びるだけで精一杯」失われるプライバシー
エル=ハリリ氏は、ガザの女性や少女が「非常に厳しい状況」に置かれていると述べています。戦闘の長期化によって避難生活が続き、プライバシーが失われ、「生き延びること」そのものに精一杯になっていると訴えています。
一般に、戦争や紛争の現場では、住居の破壊や避難所での生活が長期化することで、着替えやトイレ、洗面といったごく基本的な行為すら、人目を気にせず行えない状況に置かれやすくなります。妊婦や乳幼児を抱える女性、月経にある少女や女性にとっては、衛生環境の悪化は命に関わる問題にもつながります。ガザでもそうした課題が重くのしかかっていることがうかがえます。
2万人超の女性死亡という重い数字
エル=ハリリ氏は、これまでに2万人を超える女性がガザでの戦闘の中で命を落としたとしています。これは一つひとつが家族であり、友人であり、地域のコミュニティを支えてきた人々です。
「何人亡くなったのか」という数字は、ニュースではしばしば短く伝えられますが、その背後には仕事や学びを続けたかった人生、家族を支えてきた日々、これから描かれていたはずの未来がありました。女性がこれほど大量に犠牲となっているという事実は、ガザでの戦闘が社会全体、とくに家庭や地域の基盤に深い傷を残していることを示しています。
紛争が女性と子どもに与える影響
世界各地の紛争でも、女性と子どもがとくに脆弱な立場に置かれる傾向があります。ガザの現状を考えるうえでも、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
- 避難や移動の負担が女性に集中しやすいこと
- 子どもの世話や高齢者の介護をしながら、安全な場所を探さなければならないこと
- 学校や職場が機能しなくなり、女性や少女の学び・仕事の機会が失われること
- 爆発音や空爆などによる恐怖体験が、子どもや女性の心の健康に長く影響すること
エル=ハリリ氏の発言は、こうした「統計では見えにくい影響」がガザで現実になっていることを、国際社会に突きつけています。国際ニュースを日本語で読む私たちにとっても、戦闘の行方だけでなく、その過程で何が失われているのかを想像することが求められています。
日本からこの国際ニュースとどう向き合うか
ガザは地理的にも心理的にも遠く感じられるかもしれませんが、エル=ハリリ氏の「女性と子どもが犠牲者の多くを占めている」という訴えは、距離を越えて届くメッセージです。
日本語でガザやパレスチナに関する国際ニュースを追うとき、次のような視点が手がかりになります。
- 軍事的な動きだけでなく、市民、とくに女性と子どもの状況に関する情報にも目を向ける
- 数字だけでなく、その背景にある生活や感情を想像してみる
- さまざまな媒体の報道や現地からの声に触れ、状況を多面的に捉えるよう心がける
SNSが当たり前になった今、1本の記事や1つの数字が、家族や友人との会話のきっかけになることも多くなっています。ガザの女性や子どもたちの現状について知ったうえで、「自分はどう感じるか」「どんな社会であってほしいか」を周囲と共有することも、一つのリアクションと言えるでしょう。
エル=ハリリ氏の発言が示した数字は、単なる統計ではなく、人の命と尊厳に関わる問題です。遠くの出来事として流してしまわず、自分なりの問いを持ってニュースを読み続けることが、私たちにできる小さな一歩かもしれません。
Reference(s):
Palestinian minister: 73% of Gaza casualties are women and children
cgtn.com








