中国が米国に「不当な制限撤廃」を要求 李成鋼氏が米中経済協議の成果を強調 video poster
中国の商務部で国際貿易代表を務める李成鋼(Li Chenggang)副部長が、米中の経済・貿易協議で得られた成果は「容易に得られたものではない」と強調し、米国に対して中国企業への「不当な制限」をやめるよう求めました。2025年現在も続く米中関係の行方を考えるうえで、示唆的な発言です。
- 中国は、米中経済・貿易協議の成果は「苦労して勝ち取ったもの」と評価
- 李成鋼氏は、米国による中国企業への継続的な「抑圧」に懸念を表明
- 協議の場での対話と、現場での制限措置のギャップが問われています
中国「協議の成果は苦労して勝ち取ったもの」
李成鋼氏は、中国商務部の国際貿易代表であり、副部長も務める立場から、米中の経済・貿易協議で積み上げてきた成果について「ハードウオン(hard-won)」、つまり簡単には得られなかった成果だと強調しました。
ここでいう米中経済・貿易協議とは、両国が経済や貿易を巡る課題について話し合い、摩擦を抑えつつルールや枠組みを整えようとする対話のことです。李氏の発言には、こうした協議によって積み上げられた信頼や合意を大切にすべきだ、という中国側のメッセージがにじみます。
「懸念への配慮」と「中国企業への抑圧」は両立しない
同時に李氏は、米国の姿勢についても疑問を投げかけました。米国側は、中国に対して自国の懸念に配慮するよう求める一方で、中国企業に対する抑圧的な対応を続けている、と指摘したのです。
李氏が問題視したのは、次のような「二重の態度」です。
- 協議の場では、中国に対して自国の懸念に応える柔軟さや協力を求める
- しかし実際には、中国企業に対する制限や圧力を緩めない
李氏は、こうした姿勢は協議の精神に反し、企業にとっての予測可能性や公平さを損ねるものだと示唆しています。だからこそ、中国は米国に対し、「不当な制限」を取り除くよう求めていると受け取ることができます。
米中経済・貿易関係で何が問われているのか
今回の発言は、2025年の今も続く米中の経済・貿易関係の難しさを象徴しています。対話の成果は「ハードウオン=苦労して勝ち取ったもの」である一方、その成果を現実の政策や企業の扱いにどう反映させるかが、次の課題になっているからです。
特に重要なのは、次のような点だと言えます。
- 協議で合意した方向性と、実際の制限措置が矛盾していないか
- 企業が長期的な投資や取引を計画できるだけの安定した環境が整っているか
- 両国が互いの懸念に配慮しつつ、対立ではなく協力の余地を広げられるか
李氏のメッセージは、中国としては米国との経済・貿易協議を重視しつつ、その成果を損なうような中国企業への抑圧的な対応は見直すべきだ、という立場を明確にしたものとみられます。
「読みやすいのに考えさせられる」視点
今回の発言からは、次のような問いも浮かび上がります。
- 大国同士の経済関係では、「対話」と「制限措置」をどう両立させるべきか
- 協議の成果を、企業や市民が実感できる形に落とし込むには何が必要か
- 一国の安全保障や産業政策と、国際的な公平性のバランスはどこに置くべきか
米中の動きは、日本を含む多くの国や地域の経済にも間接的な影響を与えます。だからこそ、こうした発言を通じて、国際ニュースを「遠い話」としてではなく、自分たちの日常と地続きの問題として考えてみることが大切になってきます。
2025年の国際ニュースを追ううえで、米中経済・貿易協議がどのように進み、そのなかで中国企業への制限措置がどう扱われるのか。今後も注目していく必要がありそうです。
Reference(s):
Li Chenggang: China urges U.S. to lift wrongful restrictions
cgtn.com








