中国国防相「協力こそ唯一の平和への道」北京シャンシャン・フォーラムで訴え video poster
国際ニュースを日本語で追う読者に向けて、中国の安全保障メッセージをどう読み解くべきか考える材料となる発言がありました。中国の董軍国防相は、第12回北京シャンシャン・フォーラムの開幕式で「協力は持続的な平和への唯一の道」と語り、中国が引き続き開かれた姿勢を保ち、各国と新しいタイプの安全保障パートナーシップを築く用意があると強調しました。
董軍国防相「協力は唯一の道」
董軍国防相は木曜日、北京で開かれた第12回北京シャンシャン・フォーラムの開幕式で基調演説を行いました。世界が多くの課題に直面する時代にあって、「協力は最善の選択であり、持続的な平和への唯一の道だ」と述べ、対立ではなく協調を重視する姿勢を示しました。
国防・安全保障をめぐる場で、こうしたメッセージが正面から打ち出されたことは、次のようなポイントを意識したものと受け止められます。
- 安全保障上の課題が一国だけでは解決しづらくなっていること
- 軍事的な抑止だけでなく、対話や協力の枠組みが重要になっていること
- 長期的な安定には、相互の信頼構築が不可欠であること
「開かれた中国」と新しい安全保障パートナーシップ
董軍国防相はまた、中国は引き続き開かれた姿勢を保ち、あらゆる当事者と「新しいタイプの安全保障パートナーシップ」を構築する用意があると述べました。これは、安全保障協力を軍事同盟に限定せず、より柔軟で協力的な関係を広げていきたいというメッセージと見ることができます。
こうしたパートナーシップには、例えば次のような分野が含まれうると考えられます。
- 災害救援や人道支援などの非軍事協力
- サイバー空間での安全保障や情報共有
- 海上安全や航行の安全をめぐる協調
中国が「すべての当事者」との協力を呼びかけたことは、特定の国や陣営に限定しない対話の窓口を示すシグナルともいえます。
なぜ今、「協力」が強調されるのか
「グローバルな課題の時代」という董軍国防相の表現は、現在の国際環境を意識したものです。紛争や地政学的緊張に加え、気候変動、感染症、サイバー攻撃、サプライチェーンの不安定化など、国境を越えるリスクが重なっています。
こうした課題に対しては、一国単独での対応には限界があり、複数の国や地域が協力する仕組みづくりが欠かせません。安全保障の場で「協力」が繰り返し語られる背景には、次のような現実があります。
- 対立が長期化すると、軍事・経済の両面でコストが膨らむ
- 誤解や誤算が偶発的な衝突を招くリスクが高まる
- 共通の課題(テロ、気候変動など)は協力しなければ解決しにくい
日本とアジアにとっての意味合い
アジア太平洋地域では、安全保障をめぐる議論が続いています。その中で、中国の国防トップが国際会議の場で協力とパートナーシップを強く打ち出したことは、地域の対話環境にも影響を与えうる動きです。
日本の読者にとっては、次のような視点でこの発言を捉えることができます。
- 各国がどのような言葉で安全保障政策を説明しているかを知る
- 「協力」と「抑止」がどのように両立しうるのかを考える
- 国際ニュースを、一方的な対立構図だけでなく、対話や協力の可能性からも見る
ニュースをどう読み解くか
董軍国防相の「協力は唯一の道」というメッセージは、国際社会に向けたアピールであると同時に、私たちが安全保障や国際関係をどう捉えるかを問いかけるものでもあります。
国際ニュースをフォローする際には、各国の発信する言葉の背景や、そこに込められた狙いを意識してみることで、ニュースの見え方が変わってきます。対立のニュースが目立つ中で、「協力」をキーワードにした発言が何を意味するのか、引き続き丁寧にウォッチしていくことが大切です。
Reference(s):
Chinese Defense Minister: Cooperation only path to lasting peace
cgtn.com








