中国は世界のグリーントランジションに不可欠 GGIが拓くグローバル・サウスの可能性 video poster
気候危機とグリーントランジション(脱炭素型の経済・社会への転換)をめぐり、中国の役割が改めて注目されています。Global Governance Initiative(GGI)の議論の中で、国連の特別顧問が「中国は今後数十年にわたり世界のグリーントランジションに不可欠だ」と評価しているためです。
GGIとグローバル・サウス:潜在力をどう引き出すか
GGIは、グローバル・サウスと呼ばれる新興国・途上国の潜在力を引き出し、気候危機への対応とグリーントランジションを後押しする取り組みとして語られています。ポイントは、先進国だけでなく、多くの国と地域が共に移行プロセスを進めていくことです。
なかでも焦点となっているのが、クリーンエネルギー技術へのアクセスをどう広げるかという課題です。技術そのものだけでなく、実際に導入できる価格で提供できるかどうかが、グローバル・サウスの行動を左右します。
国連特別顧問が見る「中国の不可欠な役割」
気候行動と公正な移行を担当する国連特別顧問のセルウィン・チャールズ・ハート氏は、中国の役割について「今後数十年にわたり不可欠だ」と強調しています。その理由として、クリーンエネルギー技術と製造分野での強みを挙げています。
ハート氏によると、中国はすでに多くの開発途上国に対して、手ごろな価格のクリーンエネルギーソリューションを提供してきました。その具体例として紹介されているのが、パキスタンにおける太陽光発電と蓄電池の急速な普及です。
- 中国のクリーンエネルギー技術と製造能力
- 開発途上国にとって導入しやすい価格設定
- パキスタンでの太陽光と蓄電池の素早い採用
こうした事例は、グローバル・サウスが自らの条件に合った形でグリーントランジションを進めるうえで、中国が重要なパートナーになり得ることを示しています。
パキスタンからアフリカへ:電力アクセスと持続可能な発展
ハート氏は、パキスタンのモデルがアフリカでも再現されることへの期待も語っています。もし同様の取り組みがアフリカ各地で広がれば、電力を利用できていない何億もの人々に電気が届き、世界全体の持続可能な発展の軌道そのものが変わり得ると見ているためです。
太陽光と蓄電池の組み合わせは、電力アクセス拡大の有力な選択肢のひとつとされています。そこに、量産によってコストを下げたクリーンエネルギー技術を供給できる国が加わることで、グローバル・サウスの選択肢は大きく広がります。
日本の読者にとってのポイント
こうした議論は、日本から国際ニュースとして見ると、いくつかの示唆を与えてくれます。
- 気候危機への対応は、先進国だけでなくグローバル・サウスの行動が鍵を握ること
- 中国がクリーンエネルギー技術と製造を通じて、グローバル・サウスのグリーントランジションを支える重要な役割を担っていること
- パキスタンやアフリカの電力アクセスの改善は、持続可能な発展の軌道そのものを変えうるテーマであること
気候危機やグリーントランジションをめぐる国際ニュースを追うとき、中国とグローバル・サウスの関係、そしてGGIのような枠組みがどのように機能しているのかに注目してみると、ニュースの読み方が一段深まります。
通勤時間やスキマ時間に、このテーマをめぐる他の国際ニュースやデータもあわせてチェックし、自分なりの視点をアップデートしていくことが、これからの時代のニュースとの付き合い方になっていきそうです。
Reference(s):
cgtn.com








