北京香山フォーラムで中国学者がイスラエル軍を批判 民間人保護めぐり議論 video poster
北京で開かれた香山フォーラムの場で、中国の国際関係専門家がイスラエル軍関係者に対し、民間人を標的にするべきではないと強い言葉で批判した動画がオンラインで話題になっています。戦時下の民間人保護をめぐる国際ニュースとして、改めて注目が集まっています。
北京・香山フォーラムで起きた応酬
報道によると、注目を集めたのは、イスラエル軍スタッフのエラド・ショーシャン氏と、中国の著名な国際関係専門家で清華大学の閻学通(Yan Xuetong)氏とのやり取りです。場所は北京の香山フォーラムで、軍事や安全保障をテーマに各国関係者が議論する場とされています。
拡散している動画の中で、閻氏はイスラエル軍の姿勢を批判しながら、次のように主張しました。
軍はテロリストを撃つべきだ。子どもではない。女性でもない。
閻氏は、テロリストと民間人を明確に区別すべきだと強調し、特に子どもや女性といった非武装の人々を攻撃対象にしてはならないと訴えています。この一言が、会場のやり取りを超えて国際的な議論のきっかけとなりつつあります。
SNSで広がる「誰を撃つべきか」という問い
この動画は「軍は誰を撃つべきなのか」「民間人をどこまで守れるのか」という問いを端的に突いた発言として、SNS上で急速に拡散しているとされています。短いクリップであっても、背景にあるのは、軍事作戦の正当性と民間人保護をめぐる重いテーマです。
動画を受け取る側の反応もさまざまです。閻氏の発言を、人道的な原則を代弁するものとして支持する声がある一方で、現場の複雑さや安全保障上の事情を踏まえた議論が必要だと指摘する見方もあります。いずれにせよ、「子どもでも女性でもない」という強い表現が、戦争と民間人の関係を改めて考えさせる契機になっています。
国際ニュースとしての意味 民間人保護はどこまで守られるか
国際社会では、武力紛争において戦闘員と民間人を区別し、民間人への被害を可能な限り避けることが基本的なルールとされています。今回の香山フォーラムでのやり取りは、その原則が現実の戦場でどこまで守られているのかという問いを、改めて可視化したと言えます。
中国の国際関係専門家である閻氏が、国際的な場でイスラエル軍関係者に直接「テロリストを狙うべきであり、子どもや女性ではない」と訴えたことは、単に二者間の口論ではなく、民間人保護を重視する声がどこまで届くのかを象徴する場面でもあります。
一方で、私たちが目にしているのは、数十秒から数分の短い動画です。その裏側には、現場の事情、当事者の意図、より長い議論の流れなど、切り取られてしまった文脈がある可能性も考えなければなりません。
読者が考えたい3つのポイント
- 軍事作戦の正当性は、民間人保護とどのように両立されるべきか。
- 専門家や学者の一言は、国際世論や政策議論にどこまで影響しうるのか。
- SNSで拡散する短い動画を、どの文脈の中で理解し、共有するべきか。
香山フォーラムでの一場面は、武力紛争のニュースを受け取る私たち自身の姿勢も問い直しています。限られた情報だけで結論を急がず、民間人の命と安全を最優先に考える視点を持ちながら、今後の国際ニュースを追っていくことが求められていきそうです。
Reference(s):
Chinese scholar criticizes Israeli military for targeting civilians
cgtn.com








