世界最大の氷山A23a、中国の風雲3号衛星が崩壊の進行を監視 video poster
南極沖のウェッデル海に浮かぶ世界最大の氷山A23aが、急速に姿を変えています。中国気象局によると、中国の風雲3号気象衛星がこの氷山の崩壊の様子を継続的に監視しており、2025年初め以降、A23aはおよそ60パーセントも規模を失ったといいます。科学者たちは、この急激な溶解が、気候変動のスピードと世界の海面上昇リスクを象徴する事例だと警告しています。
世界最大の氷山A23aに何が起きているのか
A23aは、南極大陸沖のウェッデル海に位置する巨大な氷山です。現在も海に浮かんでいるものの、その大きさは2025年初めと比べて約40パーセント程度にまで縮小したとされています。これは、短期間で非常に大きな氷の塊が分解・溶解していることを意味します。
氷山の崩壊そのものは自然な現象ですが、今回のように世界最大級の氷山が急速に小さくなっていることは、地球全体の気候システムにとって重要なシグナルと受け止められています。
中国の風雲3号気象衛星がとらえた「崩壊の進行」
中国気象局は金曜日、風雲3号シリーズの気象衛星がA23aの動きと分解の過程を継続的にモニタリングしていると明らかにしました。風雲3号衛星は、雲や降水、海氷などを広範囲に観測するための衛星で、南極周辺の氷の変化を追跡する上でも重要な役割を果たしています。
衛星観測の強みは、
- 広い範囲を同じ条件で継続的に観測できる
- 人が近づけない極地でも安全にデータを取得できる
- 変化のスピードやパターンを、長期的なデータとして蓄積できる
といった点にあります。風雲3号からのデータは、A23aがどの方向に移動し、どのように分裂・縮小しているのかを把握するために活用されているとみられます。
気候変動と海面上昇への警鐘
科学者たちは、A23aの急速な縮小は、気候変動が南極圏にもたらしている影響の一例にすぎないと警告しています。温暖化が進めば、氷山や氷床(大陸を覆う巨大な氷)が不安定になり、海へ流れ出す氷の量が増える可能性があります。
今回のような大規模な氷の崩壊は、次のような点で重要だとされています。
- 南極周辺の海洋環境や海流パターンに影響を与える
- 氷の減少が続けば、長期的な海面上昇の要因になりうる
- 極地の変化が、地球全体の気候バランスに波及する可能性がある
中国の風雲3号衛星を含む各国・各地域の観測体制は、こうした変化をいち早く捉え、長期的な気候予測や対策づくりに生かすための基盤になっています。
デジタル世代が押さえておきたいポイント
通勤時間やスキマ時間でニュースをチェックする私たちにとって、南極の氷山の話は少し遠い出来事に感じられるかもしれません。しかし、A23aの崩壊は、次のような問いを投げかけています。
- 気候変動は「将来」ではなく、2025年の「今」すでに進行しているのではないか
- 極地の変化が、数十年後の海面上昇や都市のリスクにどうつながるのか
- 衛星データや科学的知見を、政策やビジネス、日常の選択にどう生かすのか
国や地域を超えた協力のもとで進む衛星観測は、気候変動の現実を可視化し、私たち一人ひとりが状況を理解するための重要な手がかりになっています。
なぜこのニュースを今、共有するべきか
2025年12月現在、A23aの急速な縮小は、地球規模の気候リスクを象徴する出来事として国際的な関心を集めています。世界最大の氷山が短期間で6割も小さくなったという事実は、気候変動を「抽象的な問題」ではなく、「すでに起きている変化」として捉え直す契機になりえます。
中国の風雲3号衛星による監視は、こうした変化をデータとして記録し、将来の世代に残す試みの一つです。SNSでこのニュースを共有し、身近な人と気候や環境について話すことも、私たちにできる小さな一歩だと言えるでしょう。
Reference(s):
World's largest iceberg monitored by China's Fengyun satellites
cgtn.com








