中国の砂漠経済:タクラマカン砂漠が生む海産物と再エネの新ビジネス video poster
中国本土のタクラマカン砂漠が、海産物や真珠、巨大な太陽光発電プロジェクトを通じて新しい経済の拠点になりつつあります。かつて「死の海」と呼ばれた砂漠で今何が起きているのか、その背景と意味を整理します。
- タクラマカン砂漠が「死の海」から新しい経済拠点へと変化しつつあること
- 砂漠で海産物や真珠を育てる養殖事業のねらい
- 太陽光メガプロジェクトと地域社会・環境への影響
「死の海」タクラマカン砂漠が変わる
タクラマカン砂漠は世界で2番目に大きい流動砂漠で、長く南新疆の生態系の脆弱さと農村の貧困を象徴してきました。過酷な気候と広大な砂丘は、人が近づきにくい「死の海」として恐れられてきた場所でもあります。こうした土地が今、逆に「資源」として見直されています。
砂漠で育つ海産物と真珠
近年、この砂漠では海産物や真珠の生産に挑戦する動きが広がっています。砂漠の中に養殖池を整備し、水質や温度を細かく管理することで、エビや魚、養殖用の貝類などを育てる取り組みが進められています。
砂漠地帯は日射量が多く、気温差も大きいため、水と技術を組み合わせれば高付加価値な真珠の生産にも適しているとされます。これにより、従来は限られた農牧業に頼っていた地域で、新しい収入源が生まれつつあります。
太陽光メガプロジェクトが生むクリーンエネルギー
同時に、タクラマカン砂漠では広大な未利用地を生かした太陽光発電のメガプロジェクトも進んでいます。砂漠の強い日射と広い平坦な土地は、大規模な太陽光パネルを設置するのに適しています。
発電された電力は産業用や都市部の電力供給に役立つだけでなく、砂漠の養殖施設やポンプ、冷蔵設備などにも使われます。こうした再生可能エネルギーと新産業を組み合わせるモデルは、環境負荷を抑えながら経済成長をめざす取り組みとして注目されています。
地域社会と環境へのインパクト
砂漠経済の広がりは、南新疆の農村地域にとって雇用や所得の向上につながる可能性があります。養殖や発電所の建設・運営には多様な技能を持つ人材が必要で、若い世代が地元で働く選択肢も増えます。
一方で、水資源の利用や砂漠の生態系への影響をどう抑えるかという課題も抱えています。中国本土では、砂漠化対策と産業開発を両立させる方針のもと、植林や防砂帯の整備などと組み合わせながら、より持続可能な形を模索しているとされます。
砂漠発の新しい中国経済モデル
タクラマカン砂漠で進む海産物・真珠の養殖と太陽光メガプロジェクトは、これまで「限界地」と見られてきた砂漠を新しい成長エンジンへと変えようとする試みです。人口減少や気候変動が進む中で、未利用の土地をどう生かすかは多くの国と地域に共通する課題でもあります。
中国本土の砂漠経済の動きは、資源の少ない場所でも技術と工夫次第で新たな価値を生み出せることを示す一つのモデルとして、今後も注目されそうです。
Reference(s):
cgtn.com








