中国、ユネスコ生物圏保存地域34カ所でアジア最多 杭州で世界会議 video poster
中国がユネスコの生物圏保存地域を34カ所抱え、アジア最多となりました。2025年の第5回世界生物圏保存地域会議が今週、中国東部の浙江省杭州市で開幕し、中国の取り組みが国際的な注目を集めています。
中国がアジア最多の34カ所に
国際ニュースとしても注目される環境保護の動きです。ユネスコの人間と生物圏(MAB)計画に1973年から参加している中国は、現在34カ所の生物圏保存地域を持ち、アジアで最も多い国となりました。
生物圏保存地域は、貴重な自然環境を守りながら、周辺地域の暮らしや経済活動との両立を探る場でもあります。中国各地で指定が進んでいることは、生物多様性の保全と持続可能な開発の両面で存在感を高めていることを意味します。
ユネスコ生物圏保存地域とは
ユネスコの生物圏保存地域は、単なる自然保護区とは少し性格が異なります。次のような特徴があります。
- 植物や動物などの多様な命を守るための保護地域である
- 持続可能な開発のための「学びの場」として位置づけられている
- 各国の政府が候補地を推薦し、ユネスコのMAB計画が正式に指定する
つまり、生物圏保存地域は「守るだけ」ではなく、「守りながらどう暮らすか」を試行錯誤する場所です。観光、農業、林業など、人間の活動と自然環境のバランスを探る取り組みが期待されています。
杭州で開幕した第5回世界生物圏保存地域会議
今週月曜日、浙江省杭州市で第5回世界生物圏保存地域会議が開幕しました。この会議は、ユネスコのMAB計画のもとで開かれる、生物圏保存地域に関する最も重要な世界会議とされています。
今年の会議は、これまで欧州と南北アメリカで開かれてきた会議が、初めてそれ以外の地域で開催される節目の年でもあります。開催地として中国が選ばれたことは、長年の参加と数多くの指定地域を通じて、MAB計画に貢献してきたことへの評価だと受け止められています。
会議で何が話し合われるのか
会議では、生物圏保存地域の運営に関わる専門家や実務者が、各地の経験や課題を共有し合います。気候変動への適応、生物多様性の保全、地域社会の暮らしや教育との連携など、持続可能な開発に向けた幅広いテーマが議論される場になります。
アジアから広がる「学びの場」
中国がアジア最多となる34カ所の生物圏保存地域を有することは、地域全体の環境ガバナンスにも影響を与えます。中国の取り組みや知見が共有されることで、周辺地域を含むアジア各地で、生物多様性と経済発展を両立させるためのヒントが広がっていく可能性があります。
環境問題は、国境を越えてつながる課題です。今回の杭州での世界会議は、ユネスコの枠組みを通じて、各国と地域がどのように協力し合い、未来世代のために自然を守りつつ豊かな社会を築いていくのかを考える契機になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








