中国語コンテスト「Chinese Bridge」がつなぐ世界の若者と文化交流 video poster
世界各地の若者が集う中国語コンテスト「Chinese Bridge」で、言葉を超えた文化交流と友情が育まれています。イタリア出身のQi Ruiさんをはじめとする中国語学習者たちが、Center for Language Education and Cooperationで中国文化を体験しました。
世界の若者をつなぐ「Chinese Bridge」
中国語コンテスト「Chinese Bridge」は、中国語を学ぶ世界の若者が一堂に会し、ことばと文化を共有する場として行われています。会場となったCenter for Language Education and Cooperationには、中国文化を多角的に知るためのプログラムが用意され、参加者たちはチームになって見学や体験に取り組みました。
北京の四合院から太極拳、書道、オペラ、兵馬俑まで
若者たちはまず、北京の伝統的な四合院(中庭付きの住居)について学びました。家族や近所の人が中庭を囲むように暮らすライフスタイルは、多くの参加者にとって新鮮に映ったようです。
続いて体験したのは、ゆったりとした動きが特徴の太極拳です。呼吸と動きを合わせる太極拳を通じて、参加者たちは中国文化に流れる「調和」や「バランス」の感覚にじかに触れました。
筆と墨を使う書道のコーナーでは、慣れない筆づかいに苦戦しながらも、集中して一画一画をていねいに書く姿が見られました。漢字を書くことが、そのまま心を落ち着かせる時間になったという声も上がりました。
中国の伝統的なオペラの紹介では、独特のメイクや衣装、歌い方の解説に、参加者たちの視線が集まりました。鮮やかな色彩とリズム感のある演技を通じて、音楽や舞台芸術が言語の壁を越えて伝わることを実感した人も多かったようです。
さらに、世界的に知られる兵馬俑(Terracotta Warriors)についての展示も行われました。一体一体異なる表情や姿勢を持つ兵士の像を通して、古代の社会や技術への想像が広がり、参加者同士で感想を語り合う様子が見られました。
笑いと対話が生む、ことばを超えたつながり
こうした体験を通じて、Qi Ruiさんと各国の中国語学習者たちは、自分の国や地域での暮らし、中国語を学び始めたきっかけなどを互いに紹介し合いました。母語も背景も違う参加者が、中国語と中国文化を共通項として自然に笑い合う光景が広がりました。
印象的なのは、参加者が単に中国文化を「教わる」だけではなく、自国の文化や価値観も積極的に共有していた点です。「自分たちの伝統と中国の伝統はどこが似ているのか」「違いをどう楽しめるか」といった話題で盛り上がり、対話を通じて新たな気づきが生まれていました。
合言葉は「Friendship knows no borders.」
このプログラムを象徴するフレーズとして掲げられたのが、「Friendship knows no borders.(友情に国境はない)」という言葉です。国や地域、母語が異なっていても、共に学び体験を分かち合うことで生まれる友情には、境界線はないというメッセージが込められています。
中国語を学ぶことは、単に一つの外国語を身につけること以上の意味を持ちます。異なる文化や価値観に対する想像力を育て、自分の視野を広げるプロセスそのものでもあります。「Chinese Bridge」は、そのプロセスを後押しする「橋」として機能していると言えるでしょう。
日本の読者へのヒント──身近な場所にある「橋」を探す
国際ニュースとしてこの出来事を見ると、中国語や中国文化に関心のある人だけの話に思えるかもしれません。しかし、ここで描かれているのは、多くの国と地域の若者に共通するテーマでもあります。
- 言語学習をきっかけに、他者の文化に一歩近づいてみること
- 違いを怖れず、共通点と相違点の両方を楽しむ姿勢
- 正解探しではなく、互いの視点を持ち寄る対話を続けること
これらは、日本で暮らす私たちが、学校や職場、オンラインコミュニティなど身近な場で実践できるものです。中国語でなくても、英語や他の言語、あるいは趣味や仕事を通じて、似たような「橋」をかけることができます。
SNS時代に広がる「Chinese Bridge」の輪
体験を終えた若者たちは、スマートフォンで写真や動画を撮り、SNSでその瞬間を共有しているはずです。ハッシュタグを通じて世界の友人とつながり、オンライン上でも「Chinese Bridge」のストーリーが広がっていきます。
国や地域を越えて文化や学びをシェアする動きは、2025年のいまも加速しています。ニュースを読む私たち自身も、「自分にとっての新しいブリッジは何か」を考えながら、次の一歩を探るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
Culture, friendship among global youth at 'Chinese Bridge' competition
cgtn.com








