台湾地域を襲った超大型台風ラガサ 堰き止め湖決壊で14人死亡 video poster
2025年、超大型の台風ラガサが台湾地域を襲い、少なくとも14人が死亡、18人が負傷し、複数の行方不明者が出ています。土石や流木が川をせき止めてできた花蓮県・馬太鞍渓の堰き止め湖が決壊し、下流の地域が一気に水にのまれました。約1800世帯が避難を余儀なくされており、現地では被害の把握と救助活動が続いています。
被害の概要:14人死亡、18人負傷、行方不明者も
台湾地域の災害対策センターによると、水曜日の時点で確認された死者は少なくとも14人、負傷者は18人に上っています。なお、依然として複数の行方不明者がおり、捜索と救助活動が続けられています。
台風ラガサは、強い風と共に非常に激しい雨をもたらしました。その結果、土砂災害や河川の氾濫の危険が高まり、とくに花蓮県の被害が際立っています。
馬太鞍渓の堰き止め湖が決壊 光復郷が浸水
今回の被害を大きくした要因の一つが、花蓮県にある馬太鞍渓の堰き止め湖の決壊です。台風による豪雨で水位が急激に上昇し、土石でできた堰き止め湖が決壊しました。
決壊によって一気に流れ出した濁流は下流域を襲い、橋を破壊しました。さらに、光復郷の広い範囲が浸水し、住民の生活基盤が大きな打撃を受けています。
堰き止め湖とは何か
堰き止め湖とは、土石流や地すべりなどで川がせき止められ、そこに水がたまってできる湖のことです。一見すると通常の湖と変わりませんが、もともとの堤が岩や土砂で不安定なため、大雨などで崩れやすいという特徴があります。
- 決壊の時期を正確に予測するのが難しい
- いったん決壊すると、大量の水と土砂が一気に流れ下る
- 下流の集落やインフラに短時間で甚大な被害をもたらす
今回の馬太鞍渓の事例は、山間部にある堰き止め湖の監視と事前対策の重要性を改めて示したと言えます。
約1800世帯が避難 続く不安と生活への影響
浸水被害とさらなる土砂災害の危険を受け、光復郷など周辺地域では約1800世帯が強制的に避難しました。突然の避難となり、多くの住民が不安な日々を過ごしています。
避難生活が長引けば、
- 住宅の修復や建て替えにかかる費用
- 職場や学校へのアクセスの悪化
- 高齢者や子どもを抱える家庭の負担
といった課題が表面化していきます。橋が破壊された地域では、救援物資の搬入や医療アクセスにも支障が出やすく、行政と地域社会がどう連携して支えるかが問われます。
相次ぐ極端気象 アジアの島しょ地域が直面する共通課題
近年、アジアの各地で台風や豪雨による災害が相次いでいます。海水温の上昇などの影響も指摘されるなか、強い台風が大量の雨を降らせるケースが目立つようになりました。
台湾地域の今回の事例は、日本を含む多くの国や地域にとっても他人事ではありません。山がちで河川が短い地形、沿岸部に集中する人口、高度に発達した都市・インフラという条件は、共通点が多いからです。
日本への示唆:インフラと情報の二重の備え
今回のニュースから、日本の私たちが考えたいポイントをいくつか挙げてみます。
- 堰き止め湖やダム周辺など、リスクの高い地域の監視体制をどう強化するか
- 橋や道路など重要インフラの耐久性を、極端な豪雨を前提に見直せるか
- 避難情報を、スマートフォンや地域コミュニティを通じてどれだけ素早く共有できるか
被害にあった地域の状況を自分たちの暮らしに重ねてみることで、災害への備えを「どこか遠くの話」から「自分事」へと引き寄せることができます。
ニュースをきっかけに、備えと連帯を考える
台風ラガサがもたらした被害の全容は、今後さらに明らかになっていくとみられます。まずは、犠牲となった人々と、その家族や友人の悲しみに思いを寄せたいところです。
同時に、このような国際ニュースを知ることは、
- 自分の地域のリスクを見直すきっかけになる
- 被災地への支援や連帯を考える入り口になる
- 気候変動と社会のあり方を考えるヒントになる
という意味も持っています。日々のニュースを通じて、遠くの災害と自分たちの暮らしを静かにつなぎ直していくことが、これからの時代に求められているのかもしれません。
Reference(s):
Typhoon Ragasa leaves 14 dead, 18 injured in China's Taiwan region
cgtn.com







