国際ニュース:トランプ米大統領「イスラエルのヨルダン川西岸併合は認めない」 video poster
トランプ米大統領が、イスラエルによる占領下のヨルダン川西岸地区の併合を認めない姿勢を明確にしました。英国やカナダなどがパレスチナ国家を承認する中での発言であり、中東情勢と国際ニュースの大きな焦点となっています。
トランプ大統領「併合は認めない」と明言
2025年12月初め、トランプ米大統領は記者団の質問に答えるかたちで、イスラエルによるヨルダン川西岸地区の併合を認めないと表明しました。大統領は、イスラエルがこの占領地を正式に併合しようとする動きに対し、自身がそれを阻止する考えを示したものです。
トランプ氏は、アラブ諸国の指導者たちも同様の併合案を拒否していることに触れながら、米国としてもそのような動きを支持しない考えを強調しました。
イスラエル側で浮上した「ヨルダン川西岸併合」案
今回の発言は、ここ数週間、イスラエルの当局者がヨルダン川西岸地区の少なくとも一部を自国の支配下に置く可能性について相次いで言及してきたことを受けたものです。
イスラエル政府内では、占領下のヨルダン川西岸の一部を正式に併合し、領土として確定しようとする構想が取り沙汰されてきました。こうした案に対し、アラブ諸国の指導者は強く反対し、地域の緊張激化につながると警戒感を示しています。
背景にある「パレスチナ国家承認」の広がり
イスラエルで併合論が浮上した背景には、複数の国がパレスチナ国家を承認する動きがあります。ここ数週間で、英国やカナダといった米国の主要な同盟国を含むいくつかの国が、パレスチナを国家として認める決定を行いました。
こうしたパレスチナ国家承認の流れに対し、一部のイスラエル当局者は、ヨルダン川西岸の一部を自国領として確定させることで対抗するべきだという考えを示してきたとされています。トランプ大統領の今回の発言は、まさにその流れにブレーキをかけるメッセージと受け止められています。
なぜ今回の発言が重要なのか
今回のトランプ大統領の表明は、国際ニュースとして次の点で大きな意味を持ちます。
- 米国大統領が、イスラエルによる占領地の併合に対して明確に反対の姿勢を示したこと
- アラブ諸国の指導者がすでに示している反対の立場と一定の足並みをそろえる内容となっていること
- 英国やカナダなどのパレスチナ国家承認をめぐる動きに、米国がどう向き合うのかをうかがわせるシグナルになっていること
ヨルダン川西岸地区は、イスラエルとパレスチナの対立の中核となってきた地域であり、その地位をめぐる一つ一つの発言が、中東全体の安定や和平プロセスに影響を与えます。
これから問われるもの
トランプ大統領は「併合を認めない」と明言しましたが、イスラエル政府が今後どのような対応を取るのか、また米国が具体的にどのような手段で併合を阻止しようとするのかは、現時点でははっきりしていません。
ヨルダン川西岸の行方をめぐっては、イスラエル、パレスチナ、アラブ諸国、そして米国や欧米諸国を含む多くの国と地域の思惑が複雑に絡み合っています。今回の発言が、緊張を高めるのか、それとも対話の糸口となるのかは、これからの各国の行動に左右されるでしょう。
読者が考えたい3つの視点
- 主要同盟国がパレスチナ国家を承認する中で、米国はどのような役割を果たすべきか
- イスラエルの安全保障と、パレスチナの人々の権利・自治をどう両立させることができるのか
- 日本を含むアジアの国々は、中東和平にどのようなかたちで関わるべきなのか
短い通勤時間やスキマ時間でも追える国際ニュースとして、今回のトランプ大統領の発言は、中東情勢と世界の外交の行方を考える重要なきっかけになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








