中国が低軌道インターネット衛星群第11陣を打ち上げ video poster
中国は2025年12月の土曜日夜、山西省の太原衛星発射センターから低軌道インターネット衛星群の新たな一団を打ち上げました。インターネット衛星コンステレーション(衛星群)を構成する第11陣となる衛星で、改良型の長征6号キャリアロケットが北京時間午後8時40分に打ち上げています。
打ち上げの概要
今回の打ち上げは、中国の宇宙開発と通信インフラの動きを伝える国際ニュースとして注目されています。低軌道衛星によるインターネット網は、世界各地で構想が進む新しい「空のインフラ」です。
- 発射場所:山西省・太原衛星発射センター
- 軌道:地球低軌道(LEO)
- ロケット:改良型 長征6号キャリアロケット
- 打ち上げ時刻:北京時間 午後8時40分
- 衛星群:インターネット衛星コンステレーションを構成する第11陣
低軌道インターネット衛星とは
地球低軌道(LEO)とは、地表から比較的近い高度を周回する軌道の総称です。低軌道に配置された通信衛星は、地上との距離が近いため、信号の遅延が小さく、インターネット通信に向いているとされています。
インターネット衛星コンステレーションは、複数の衛星をネットワークのように配置し、地上局と連携させることで、地上の通信設備だけではカバーしきれない地域にもインターネット接続を提供しようとする仕組みです。
第11陣が示すもの
今回の衛星群は「第11陣」とされています。これは、同じ構想にもとづく衛星群の打ち上げが継続的に行われていることを示しており、計画が段階的に進んでいることがうかがえます。
中国の宇宙・通信戦略の一環として
こうした低軌道インターネット衛星の整備は、中国にとって宇宙開発だけでなく、デジタルインフラ構築の一環とみられます。地上の光ファイバー網や移動通信網とあわせて、宇宙空間に通信の「第3のレイヤー」をつくる動きともいえます。
低軌道のインターネット衛星が本格的に運用されれば、山間部や砂漠地帯、海上など、従来は通信が届きにくかったエリアでも、安定したインターネット接続が可能になることが期待されています。また、災害時に地上インフラが損傷した場合のバックアップとしても注目されています。
世界的に広がる「空のインターネット」構想
近年、宇宙空間を活用したインターネットサービスは、複数の国や企業が取り組む重要分野になっています。今回のような低軌道衛星群の打ち上げは、中国がこの分野で存在感を高め続けていることを示す動きの一つといえます。
宇宙空間に多数の衛星を展開することには、軌道上の混雑や運用管理の難しさなど、解決すべき課題もありますが、同時に、新たなビジネスやサービスの源泉として各国が注目している領域でもあります。
私たちの生活への影響は
日本を含むアジアの利用者にとっても、低軌道インターネット衛星の整備は無関係ではありません。将来的には、遠隔地でのオンライン学習や医療、海上輸送や航空機での常時接続など、これまでインターネット環境の整備が難しかった場面での活用が進む可能性があります。
2025年12月現在、インターネットは地上から宇宙へとインフラの裾野を広げつつあります。中国による今回の低軌道衛星群の打ち上げは、その流れを象徴する出来事の一つとして位置づけられそうです。国際ニュースとしても、今後の動向を継続的にフォローしていきたい分野です。
Reference(s):
cgtn.com








