トランプとエプスタインの銅像が再登場 ワシントンで政治風刺アート video poster
トランプとエプスタインの「手をつなぐ銅像」が再登場
米ワシントンD.C.のナショナル・モールに、ドナルド・トランプ米大統領と、性的犯罪で有罪判決を受けた後に死亡したジェフリー・エプスタインをかたどった巨大な銅像が再び姿を現しました。タイトルは「Best Friends Forever(ベスト・フレンズ・フォーエバー/永遠の親友)」と名付けられ、2人が手をつなぎ、スキップしているようなポーズが特徴です。この政治風刺的な光景は、国際ニュースとしても注目を集めています。
この銅像は高さ約3.5メートル。ナショナル・モールに初めて登場したのは9月23日でしたが、そのときは1日もたたないうちに撤去され、短命に終わっていました。それからしばらくして、米連邦政府の一部機関が閉鎖される「政府シャットダウン」が続く木曜日に、再び設置されたと伝えられています。
何が起きたのか:ポイント整理
- 場所は米ワシントンD.C.中心部のナショナル・モール
- ドナルド・トランプ米大統領と故ジェフリー・エプスタインをかたどったブロンズ像
- 高さは約3.5メートルとされる大型作品
- 9月23日に一度登場したものの、24時間以内に撤去
- その後、政府シャットダウンのさなかの木曜日に再登場
タイトル「Best Friends Forever」が示唆するもの
銅像のタイトル「Best Friends Forever」(永遠の親友)は、トランプ大統領とエプスタインの関係を、強い皮肉を込めて描き出そうとしているように受け取れます。2人が手をつなぎ、軽やかにスキップしているようなポーズは、政治権力やスキャンダルをめぐる不穏なイメージとのギャップを際立たせます。
ブロンズ像という重厚な素材を使いながら、あえて「スキップ」という軽やかな動きを選んでいる点も象徴的です。重さと軽さ、シリアスなテーマとコミカルな表現をぶつけることで、見る側に「これは笑い飛ばしていい話なのか」という違和感を生み出しています。
エプスタインは、生前に性的犯罪で有罪判決を受け、その後に死亡した人物です。そのエプスタインと現職の米大統領を並べて表現すること自体が、社会の一部に存在する怒りや不信感の強さを物語っているとも言えます。
政府シャットダウンと同時期に現れた意味
今回の再登場が注目を集めた理由のひとつは、「政府シャットダウン」と同じタイミングだったことです。連邦政府の一部機関が止まり、市民生活や行政サービスに影響が出るなかで、この銅像は次のような問いを投げかけているようにも見えます。
- 政治の優先順位はどこに置かれているのか
- 権力者の倫理観や説明責任は十分に果たされているのか
- 市民は政治をどのように監視し、声を上げていくべきなのか
公共空間という、誰もが行き交う場所に突然現れる巨大な像は、ニュースやSNSを通じて広く共有されます。政府の機能不全という状況と象徴的な「像」を重ねることで、「見たくないものをあえて見せる」役割を果たしているとも言えるでしょう。
公共空間のアートが私たちにもたらすもの
ナショナル・モールのような公共空間に登場するアートは、ギャラリーや美術館とは違い、「作品を観に行くつもりがなかった人」にも突然届きます。それだけに、政治や社会問題をテーマにした作品は、ときに強い反発や論争を呼び起こします。
今回の銅像についても、
- 政治風刺として評価する人
- 特定の人物を侮辱していると感じる人
- 性的犯罪の被害者にとってつらい表現だと受け止める人
など、さまざまな受け止め方が想像されます。どれが「正しい」見方というわけではなく、むしろこうしたアートが、社会の中にある感情や価値観の違いを可視化しているとも考えられます。
SNS時代に広がる「一瞬の出来事」
初登場の際、この銅像は1日もたたずに撤去されたとされています。それでも、その短い時間に撮影された写真や動画はSNS上で共有され、多くの人のタイムラインに流れた可能性があります。再登場の場面もまた、オンライン空間で語られ、議論のきっかけとなりやすい出来事だと言えるでしょう。
「一瞬で消えるかもしれないからこそ、撮ってシェアする」。そうしたSNS時代の行動パターンが、このように短期間だけ現れて消えるタイプのアートに力を与えている側面もあります。現地に行かなくても、スマートフォンの画面越しに世界中の人がこの銅像を目にし、自分の意見や感情を添えて共有できるからです。
2025年の今、国際ニュースや政治ニュースは、単に「何が起きたか」を知るだけでなく、「それを自分はどう受け止めるのか」を考える入り口にもなっています。トランプ大統領とエプスタインをかたどったこの銅像も、まさにそうした問いを、静かにしかし強く突きつけているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com







