黄河の壶口瀑布、国慶節&中秋節連休で1日3万人が訪問 video poster
国際ニュースとしても注目される観光地の動きとして、今年の国慶節と中秋節の連休期間中、中国北部・山西省吉県の黄河にかかる壶口瀑布が多くの観光客でにぎわいました。1日あたりの来訪者数は最大で約3万人に達し、秋の黄河がつくり出す壮大な景観を一目見ようと人々が集まりました。
黄河の名勝・壶口瀑布とは
壶口瀑布は、黄河の中流域に位置する有数の景勝地です。幅の広い黄河の流れが一気に狭まり、高さのある段差から落ち込むことで、巨大な水の「壺」の口のように見えることから、この名が付いたとされています。秋が深まるこの時期、水量が増えた黄河の激しい流れと、周囲の渓谷の風景が相まって、迫力ある景観を形づくります。
連休に押し寄せた観光客
2025年の国慶節と中秋節が重なった今年の連休では、壶口瀑布の観光エリアは例年以上のにぎわいとなりました。期間中、1日の観光客数はピーク時で約3万人に達し、多くの家族連れや若い旅行者が、轟音を立てて流れ落ちる黄河の姿を撮影しようとスマートフォンやカメラを向けていたといいます。
- 場所:中国北部・山西省吉県の黄河中流域
- 時期:2025年の国慶節・中秋節連休
- ピーク時の来訪者数:1日あたり約3万人
伝統芸能と歌で彩られた観光体験
観光地側は、連休中の特別な演出として、地元の伝統的な民俗芸能の公演を実施しました。太鼓や民族楽器の演奏に合わせた踊りが披露され、観光客は滝を背景にした舞台で、その場ならではの文化に触れる時間を楽しんだとされています。
さらに、場内では愛国的な楽曲を一緒に歌うコーナーも用意され、観光客がステージに上がって合唱に参加する場面も見られました。自然の迫力ある景観と、音楽や歌声が交じり合うことで、一体感のある雰囲気が生まれていたようです。
観光ブームの陰で問われるバランス
こうした観光客の増加は、地域経済や観光産業にとって大きな追い風となる一方で、自然環境への負荷や安全管理などの課題も生みます。短期間に数万人規模の人が訪れる観光地では、
- 遊歩道や展望エリアの混雑緩和
- 転落事故などを防ぐための安全対策
- ゴミの回収や河川環境の保全
といった点が、今後も重要なテーマになっていくとみられます。壶口瀑布のような自然の名勝地では、「見せるための観光」と「守るための管理」をどう両立させるかが問われています。
デジタル時代の観光地の姿
今回の壶口瀑布のにぎわいは、中国北部の内陸部にある景勝地でも、SNSやオンライン動画を通じて情報が広がることで、多くの人を引きつけるようになっていることを示しています。滝の迫力ある映像や、観光客が歌や踊りに参加する様子は、スマートフォン一つで瞬時に拡散され、次の旅行者を呼び込むきっかけになります。
旅先で自然のスケールを体感しながら、その場の文化や音楽にも触れる。そうした「体験型」の観光が広がるなかで、私たちもまた、画面越しの映像だけでは伝わりにくい現地の空気感に、どのように向き合っていくかが問われているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








