中国全国体育大会の聖火、広州で点火 南海の可燃性氷から採火 video poster
中国の第15回全国体育大会など3つの全国スポーツ大会に向けた聖火の点火式が、華南の都市・広州で行われました。南シナ海の深海から採取した「可燃性氷」を使った聖火は、資源開発とスポーツの祭典を結びつける象徴的な演出として注目を集めています。
広州で3つの全国大会の聖火が点火
中国第15回全国体育大会、第12回全国障害者運動会、第9回全国スペシャルオリンピック大会のための聖火点火式が、現地時間木曜日に広州で行われました。広州は中国南部・広東省の省都で、経済と文化の中心都市として知られています。
今回点火された聖火は、3つの大会を同時に象徴するものです。
- 第15回全国体育大会
- 第12回全国障害者運動会
- 第9回全国スペシャルオリンピック大会
この記事の公開時点(2025年12月8日)で、聖火はすでに公式にお披露目されており、大会に向けた機運づくりが進んでいます。
南海1522メートルの深海から生まれた「源火」
今回の点火式で特に目を引いたのが、「源火」と呼ばれる聖火の元となる炎です。この源火は、南シナ海の水深1522メートルから採取された「可燃性氷」によって点火されたと発表されています。
可燃性氷は、一般にメタンハイドレートと呼ばれるエネルギー資源で、氷のような固体の中にメタンガスが含まれています。氷のように見えますが、火を近づけると燃えることから、この名前が付けられています。
深海で採取された可燃性氷を使って聖火を灯すという演出は、技術力や海洋資源開発への意欲をアピールするものとも受け取れます。スポーツの祭典と最新の資源技術を重ね合わせることで、「現代の中国を象徴する炎」としての意味合いも持たせた形です。
3つの全国スポーツ大会が持つ意味
今回の聖火は、性格の異なる3つの全国大会を同時に象徴しています。それぞれは、スポーツを通じた包摂性や多様性を重視する流れの中で重要な役割を担っています。
- 全国体育大会:全国規模の総合スポーツ大会で、多くの競技種目で選手たちが技を競います。
- 全国障害者運動会:障害のある選手が参加する大会で、競技スポーツとしての真剣勝負と、社会の理解促進の両方の側面を持っています。
- 全国スペシャルオリンピック大会:知的障害のある人々が参加するスポーツ大会で、参加することそのものに価値を置き、互いの尊重や連帯を重視する場です。
3つの大会の聖火を同時に灯すことは、「誰もがスポーツの主役である」というメッセージを国内外に示す試みとも言えます。
日本の読者が押さえておきたいポイント
今回の中国の聖火点火式は、日本から見ると次のような点で注目する価値があります。
- 国際ニュースとしての意味:中国の全国規模のスポーツイベントは、今後の国際大会やスポーツ外交にも影響を与え得る動きとして位置づけられます。
- エネルギーとテクノロジーのアピール:深海の可燃性氷を使った演出は、資源技術とスポーツを組み合わせた、新しい形の「見せ方」として興味深いところです。
- インクルーシブなスポーツの広がり:障害者運動会やスペシャルオリンピックと聖火を共有することで、障害の有無にかかわらずスポーツを楽しむ価値を前面に打ち出しています。
通勤時間にチェックしたい「3つのキーワード」
- 広州:中国南部の重要都市として、国際イベントや経済ニュースの舞台になることが多い地域です。
- 可燃性氷:エネルギー資源として注目されるメタンハイドレート。今回のような象徴的な使われ方にも注目が集まります。
- 全国体育大会・障害者スポーツ:スポーツを通じた包摂性や、多様な人々の参加を促す流れを読むうえで重要なキーワードです。
2025年の今、スポーツの聖火は単なる「火」ではなく、技術、資源、社会の価値観を映し出す象徴になりつつあります。広州で灯った炎が、今後どのような物語を生み出していくのか、国際ニュースとして引き続き追いかけていきたいところです。
Reference(s):
Flame lighting ceremony for China's National Games held in Guangzhou
cgtn.com








