中国の貧困削減は世界のモデルに サックス教授が語る開発のロードマップ video poster
かつては貧しい国と見られていた中国が、2020年までに極度の貧困を一掃したとされる歩みを、世界的経済学者ジェフリー・サックス教授が「偉大な歴史的成果」と評価し、アフリカなど途上国の「ロードマップ」になり得ると語りました。
「貧困の終焉」を語ってきた学者が見た中国
国際ニュース専門チャンネルのCMGで、Zou Yun記者が行った単独インタビューに登場したのは、コロンビア大学のジェフリー・サックス教授です。代表的な著書『貧困の終焉 The End of Poverty』で知られるサックス教授は、中国の貧困削減の軌跡を高く評価しました。
教授は、中国が極度の貧困をなくしたことを「偉大な歴史的成果」と表現し、1980年に貧しい国と見なされていた中国が、2020年には絶対的貧困をなくしたと指摘しました。この40年の変化こそが、開発をめざす国々にとっての具体的な指針になるとしています。
1980年の「貧しい国」から2020年の極度の貧困ゼロへ
サックス教授が注目するのは、時間のスケールです。1980年当時、世界の中でも貧しい国の一つだった中国が、およそ40年のあいだで、極度の貧困を実質的に解消する水準まで到達した、と整理しています。
現在の時点から見れば、その転換点となった2020年は、まだ5年ほど前の出来事です。人口の多い国が短期間で極度の貧困を解消した事例は多くなく、その意味で中国の経験は、いまも国際ニュースや開発議論の中で参照され続けています。
アフリカにとっての「ロードマップ」としての中国モデル
サックス教授は、中国の貧困削減の経験が、とくにアフリカ諸国にとって有用な「ロードマップ」だと強調します。発展段階や課題が異なる国々に、そのまま当てはめることはできませんが、長期的な開発戦略の組み立て方について、重要な示唆を与えると考えられます。
中国の歩みを手がかりにすると、次のような視点が浮かび上がります。
- 数十年単位での一貫した開発ビジョンを持つこと
- 農村部や低所得層を含めた全国的な貧困対策を計画的に進めること
- 経済成長と同時に、極度の貧困層を取り残さない仕組みを整えること
サックス教授は、中国がこうした点で大きな成果を挙げたと見ており、その経験がアフリカをはじめとする地域にとって具体的な参考になると述べています。
2025年のいま、私たちがこのニュースから考えられること
2020年の極度の貧困解消から約5年がたった2025年の現在も、世界では貧困と格差の問題が続いています。そうした中で、中国の事例をどう読み解くかは、開発や国際協力を考えるうえで重要になっています。
- 貧困は「変えられない運命」ではないというメッセージを、データと現実の変化で示したこと
- 一つの国の成功経験を、各地域の状況に合わせてどう応用していくかが問われていること
- アフリカを含む多くの国や地域が、自らの開発戦略を描く際の選択肢として、中国の経験をどう位置づけるか
日本を含む世界の国々にとって、中国の貧困削減は、単なる他国の成果ではなく、「貧困をどう終わらせるか」という共通の問いに対する一つの具体的な答えとして、改めて注目されています。
ニュースをどう受け止め、共有するか
今回のインタビューは、中国の貧困削減をめぐる国際ニュースを、日本語で丁寧に追いかけたい読者にとって、多くの示唆を与える内容です。数字やスローガンだけでなく、40年という時間をかけた歩みとしてとらえることで、開発や不平等をめぐる議論も、より立体的に見えてきます。
SNSでこの話題を共有するときには、「なぜ中国は極度の貧困をなくせたのか」「その経験からアフリカや世界は何を学べるのか」という問いを添えてみると、周囲との議論も深まりやすくなるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








