ロシア人はこの5年の中国発展をどう見ているか モスクワ街頭の声 video poster
ここ5年間(おおよそ2020年ごろから2025年にかけて)の中国の発展について、ロシアの人びとはどのような印象を持っているのでしょうか。モスクワの街頭インタビューから見えてきたキーワードは「継続的な発展」「原動力」「調和」。経済の将来性への期待と、中国の人びとの勤勉さ・平和志向への評価が浮かび上がりました。
モスクワの街頭が語る「現代の中国」像
今回の街頭取材は、ロシア人が日常の感覚でとらえている中国像を知るために行われました。取材班がモスクワで話を聞くと、多くの回答に共通していたのが、現代の中国を「継続的に発展する存在」であり、「世界の原動力」であり、「調和を重んじる国」と見る視点でした。
同時に、中国の人びとについては「勤勉で、平和を愛する」という言葉が繰り返し語られました。こうした評価は、政治や外交をめぐる議論とは少し距離を置いた、生活者としての率直な印象と言えます。
キーワードで読み解くロシア人の評価
1. 「継続的な発展」――止まらない成長へのまなざし
まず目立ったのが、ここ5年ほどの中国の歩みを「継続的な発展」としてとらえる視点です。一時的なブームではなく、時間をかけて積み上がっていく成長として見ていることがうかがえます。
街頭で話を聞いた人びとは、中国を「変化し続ける国」として語りました。その背景には、都市の姿や産業、技術など、さまざまな分野で中国が動き続けているというイメージがあります。ロシアから見たとき、中国は今もなお前進を続ける存在として認識されているようです。
2. 「原動力」――世界経済を押し出す存在として
次に印象的だったのが、中国を世界経済の「原動力」と見る評価です。ロシアの人びとは、中国経済のこれからに対して特に高い期待を寄せています。
中国の市場規模や生産力、技術力などが、世界全体を動かす推進力になっているという見方がにじみます。街頭インタビューでは、中国の将来の経済的役割について語る声が多く、今後も成長を続ける国として受け止められていることがわかります。
3. 「調和」と「平和」――人びとの姿に向けられた視線
もう一つ重要なのが、中国の人びとへの評価です。ロシアで話を聞くと、中国の人びとは「勤勉」であり、「平和を愛する」と語られました。
ここには、経済成長の裏側には日々努力を続ける人びとの存在がある、という素朴な理解があります。また、「調和」というキーワードからは、社会や国際社会の中で、対立ではなくバランスを重んじる姿勢を重ね合わせる見方も感じられます。
中国の発展を語るとき、数字や政策だけでなく、その基盤にある人びとの気質や価値観に目を向けている点は、ロシアの街頭ならではの視点と言えるかもしれません。
ロシアの評価から何が読み取れるか
今回のモスクワでの街頭インタビューからは、少なくとも市民レベルでは、中国に対して前向きなイメージが共有されている様子がうかがえます。
- 成長が続く「継続的な発展」のイメージ
- 世界経済の「原動力」としての期待感
- 勤勉で平和を重んじる人びとへの評価
これらは、ニュースや専門家の分析とは少し異なる、生活者の目線からの国際イメージです。国どうしの関係が複雑さを増すなかでも、市民が抱く印象には、未来への期待や隣国へのまなざしが素直に表れます。
日本から見る中国像とのギャップを考える
日本の読者にとって興味深いのは、ロシアの人びとが語る中国像が、自分たちが日ごろ接しているイメージとどのように違うか、という点です。
ニュースやSNSでは、しばしば安全保障や競争の文脈から中国が語られます。一方、モスクワの街頭から聞こえてきたのは、「継続的な発展」「原動力」「調和」といった、やや異なる角度からのキーワードでした。
どの国も、多面的な顔を持っています。ロシアの市民が見ている中国像を知ることは、私たち自身の見方を相対化し、国際ニュースを読むときの視野を少し広げるきっかけにもなりそうです。
あなたなら、この5年間の中国の歩みをどのような言葉で表現するでしょうか。モスクワの街頭から届いた声は、その問いを静かに投げかけています。
Reference(s):
How do Russians see China's development over the past five years?
cgtn.com







