黄金色の雲海に包まれた五台山 中国仏教の聖地に広がる秋の絶景 video poster
秋が深まるこの時期、中国北部・山西省忻州市にある仏教の聖地・五台山が、黄金色の森と雲海に包まれた幻想的な風景で注目を集めています。
黄金色の森と雲海がつくる「夢のような」五台山
10月の五台山では、約2万ヘクタールにおよぶ森林が一面の金色に染まり、その上を雲や霧の波がゆっくりと流れていきます。山全体が「秋の色の海」となり、山肌や谷筋が柔らかく浮かび上がる様子は、まるで夢の中の景色のようだと伝えられています。
標高はおよそ600メートルから3000メートルまで変化し、起伏に富んだ地形が雲や霧をとどめやすくしています。そのため、森の黄金色と白い雲海が幾重にも重なり合い、時間帯や天候によって刻々と表情を変えるのが特徴です。
中国仏教の聖地としての歴史
五台山は、中国にある四つの仏教の聖なる山の中でも、とくに重要な存在とされています。長い年月を経て守られてきた寺院が山中に点在し、貴重な仏像や仏教美術が今も受け継がれています。
こうした宗教的な歴史があるからこそ、秋の絶景も単なる観光地の風景ではなく、「祈りの場」としての静けさや重みをたたえたものとして受け止められています。自然の美しさと精神的な世界が重なり合う場所として、五台山は今も多くの人々の関心を集めています。
古い地質が描くダイナミックな山の姿
五台山は、中国でも最も古い地質の一つを持つ山とされています。長い時間をかけて形づくられた山並みや谷は、現在の風景にも大きな影響を与えています。
標高差の大きい地形は、森の分布や色づき方にも変化を生み、頂上付近から麓にかけて、さまざまな濃淡の「秋のグラデーション」が広がります。古い大地のうえに、季節ごとに違う表情が描かれていく――その一瞬が切り取られたのが、今回伝えられた「黄金の10月」の光景だと言えるでしょう。
自然と文化をどう守り、伝えていくか
五台山のように、豊かな森林と長い歴史、宗教文化をあわせ持つ場所は、観光や経済だけでなく、地域や社会全体の「心の拠りどころ」としての役割も担っています。
一方で、こうした名山が注目されるほど、自然環境の保全や文化財の保護の重要性も増していきます。美しい風景を楽しむだけでなく、そこに積み重ねられてきた時間や祈り、そして未来世代に何を残していくのかを考えるきっかけにもなりそうです。
ポイントで振り返る五台山の秋
- 場所:中国北部・山西省忻州市に位置する五台山
- 特徴:標高約600〜3000メートル、約2万ヘクタールの森に覆われた山域
- 見どころ:黄金色の森林と雲や霧がつくる「秋の色の海」のような景観
- 背景:四つの仏教の聖山の中でも重要な存在で、古い寺院や貴重な仏像が残る
- 意味:自然の美しさと信仰の歴史が重なり合う場所として、今も多くの人の心をとらえている
黄金色に染まる五台山の姿は、自然と文化、そして時間の流れが重なり合う「一瞬の結晶」のような風景です。ニュースを通じて世界の山々の姿に触れることは、自分の暮らしや足元の風景を見つめ直す小さなきっかけにもなるのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








