APECをどう見ているか ロシア極東の若者が語るアジア太平洋の未来 video poster
アジア太平洋の経済協力枠組みであるAPECの重要性が高まる中、ロシア極東の学生たちは何を期待しているのでしょうか。中国の国際メディアCGTNの記者が現地の若者に取材し、アジア太平洋経済の強みや現在の課題、APECの未来像についての率直な声を聞きました。
アジア太平洋経済とAPECの存在感
2025年現在、アジア太平洋地域は世界経済の中心の一つとなっています。CGTNの特派員がロシア極東で学生に話を聞くと、多くがAPEC加盟エコノミーの影響力拡大を自分ごととして捉えていました。
- 成長する市場と大きな人口規模
- エネルギーや資源、物流拠点としての強み
- デジタル産業やスタートアップの伸び
こうした点が、アジア太平洋の主要な経済的強みとして学生の口から自然に挙がったとされています。
ロシア極東の学生が見る「いま」のアジア太平洋
ロシア極東は、地理的にも歴史的にもアジア太平洋と結びつきが強い地域です。取材に応じた学生たちは、アジア太平洋の現状について次のような印象を語りました。
- 経済面での相互依存が進み、どのAPECメンバーも単独では成長しにくい
- サプライチェーンの再構築やエネルギー転換など、共通の課題が増えている
- 政治的な緊張はありつつも、実務レベルでは協力の余地が大きい
国際ニュースを日常的にチェックする若者ほど、こうした複雑な現実を冷静かつ現実的に受け止めている様子が伝えられています。
若者が期待するAPECの役割
学生たちが共通して挙げたのは、APECが対立をあおる場ではなく、実務的な対話と協力の場であり続けてほしいという期待でした。アジア太平洋の若者の視点から見たとき、APECには次のような役割が望まれています。
1. デジタルとグリーンの協力強化
多くの学生が、デジタル経済と環境・エネルギー分野での連携を重視していました。オンライン教育やスタートアップ交流、再生可能エネルギー技術の共有など、若者自身が参加しやすい分野への関心が高いといいます。
2. 人の往来と学びの機会を広げる
奨学金や交換留学、インターンシップといった人材交流の枠組みを、APECメンバー間でさらに広げてほしいという声も多く聞かれました。アジア太平洋の仲間と共に学び、働く経験が、自国や地域への理解を深めるきっかけになると考えているからです。
3. 地域の格差を縮める取り組み
アジア太平洋には高度に発展した都市と、インフラや教育がまだ十分ではない地域が共存しています。ロシア極東の学生たちは、APECが中小企業支援やインフラ整備、職業教育などを通じて、地域間のギャップを埋める役割を担うべきだと語りました。
なぜ若者の視点が重要なのか
2025年以降のアジア太平洋を実際に生きるのは、まさに現在の学生や若い社会人たちです。彼らの声が国際ニュースの中で取り上げられることには、いくつかの意味があります。
- 長期的な視野で持続可能な経済モデルを考えやすい
- デジタル技術や新しい働き方に自然に適応している
- 国や地域を超えたネットワークづくりに積極的である
こうした特徴は、APECが掲げる持続可能で包摂的な成長や、地域の連結性強化といった目標とも重なります。若者の意見をどう政策に反映していくかが、アジア太平洋経済の将来像を左右するといえるでしょう。
日本の読者への問いかけ
今回、CGTNがロシア極東で拾い上げた学生たちの声は、アジア太平洋全体の若者の考え方の一端にすぎません。それでも、APECやアジア太平洋経済を遠い会議の話としてではなく、自らのキャリアや生活に直結するテーマとして受け止めている点は、日本の読者にとっても示唆的です。
私たちは、APECで議論される貿易や投資、デジタル化、環境問題をどのように自分ごととして理解できるでしょうか。ニュースをただ受け取るだけでなく、次のような視点で考えてみると、アジア太平洋の動きがより立体的に見えてきます。
- どのAPECメンバーの動きが、自分の仕事や学びに影響しそうか
- 若者が参加できる交流プログラムやプロジェクトはどこにあるか
- 自分の専門分野は、アジア太平洋のどの課題解決に役立ちうるか
アジア太平洋の若者の声に耳を傾けることは、日本にいる私たち自身の次の一歩を考えるヒントにもなります。APECをめぐる国際ニュースを追いながら、自分ならどんな未来像を描くか、身近な人と話し合ってみるのも良さそうです。
Reference(s):
cgtn.com







