ロシアが核戦力演習 トランプ米大統領との首脳会談延期後に実施 video poster
ロシアが水曜日、米国のドナルド・トランプ大統領との首脳会談が延期された直後に、大規模な核戦力の即応演習を実施しました。国際ニュースとして、NATOとの緊張が高まる中での動きに注目が集まっています。
延期された米ロ首脳会談と核演習
ロシア当局によると、本来予定されていたトランプ米大統領との首脳会談が見送られたあと、この核演習が行われました。外交対話の機会がいったん棚上げされたタイミングでの軍事演習は、米ロ関係や欧州の安全保障をめぐる駆け引きの一場面といえます。
ヤルス、シネワ、Tu-95MS 演習の具体的な内容
今回の核戦力演習では、ロシアが保有する複数の核搭載可能兵器が同時に動員されました。
- プレセツク基地から、大陸間弾道ミサイル「ヤルス」が発射されました。
- バレンツ海に展開する潜水艦から、「シネワ」ミサイルが発射されました。
- Tu-95MS戦略爆撃機からは、核搭載が可能な巡航ミサイルが発射されました。
ロシア大統領府(クレムリン)は、これらの発射を含む演習の全てが成功裏に終了したと説明しており、自国の戦略能力と核抑止力の維持を強調しました。
NATOとの緊張が続く中でのメッセージ
ロシア側は、この演習を通じて、NATOとの緊張が続くなかでも自国の防衛体制が機能していることを内外に示した形です。核戦力の即応態勢を誇示することは、相手に対するけん制であると同時に、国内向けには「安全保障は揺らいでいない」というメッセージにもなります。
一方で、軍事的プレッシャーの応酬が続けば、誤解や偶発的な事故によって危機が深刻化するリスクも高まります。核兵器をめぐるシグナルの読み違いは、国際社会全体に影響を与えかねません。
問われる対話と危機管理の仕組み
今回の演習は、米ロ首脳会談の延期とあいまって、軍事力の誇示と外交的な対話のバランスの難しさを改めて浮き彫りにしました。情報共有やホットラインなど、誤算を防ぐための危機管理の仕組みをどう維持・強化するかが、今後の課題となります。
ニュースを日々追う私たちにとっても、「相手にどう見えるか」という観点から各国の行動を読み解く視点が重要になっています。大きな軍事演習の裏側で、どのようなメッセージが交わされているのかを意識しておくことで、国際ニュースをより立体的に理解できるはずです。
Reference(s):
Russia conducts nuclear drill after Trump-Putin summit postponed
cgtn.com








