中国が「国内市場」を成長エンジンに 今後5年の五カ年計画で全国統一市場を構想 video poster
中国の経済運営のかじ取り役が、「これからの成長の原動力は国内市場だ」と明確に打ち出しました。国家発展改革委員会(NDRC)のトップであるZheng Shanjie氏は、今後5年間にわたり内需を拡大し、統一された全国市場を築く方針を示し、中国経済の土台を一段と強化する考えを強調しました。巨大な国内市場を持つ中国の進路は、日本を含む世界経済にも大きな影響を与える可能性があります。
何が発言されたのか
中国のトップ経済政策機関である国家発展改革委員会(NDRC)のZheng Shanjie主任は、中国共産党中央委員会(CPC Central Committee)が第20期中央委員会第4回総会で採択した「経済社会発展に関する第15次五カ年計画の策定に向けた提言」について説明する場で、今後の経済運営の方向性を語りました。
Zheng氏は、中国経済の国内の経済基盤を強化することが不可欠だとしたうえで、今後5年間で次のような方針を掲げています。
- 内需(国内の需要)を一段と拡大する
- 全国で一体となった統一市場を整備する
- 中長期的な成長の土台となる国内経済の基盤を固める
なぜ「国内市場」が成長のカギなのか
中国が国内市場を重視する背景には、世界経済や地政学の不確実性が増すなかでも、自国の大きな市場規模をテコに安定した成長を目指す狙いがあります。外需(輸出)に依存しすぎず、消費や投資といった国内の動きを強めることで、景気の下支えと新たな産業の育成につなげようとする考え方です。
- 中間所得層の拡大を見据えた消費市場の強化
- インフラ投資や地域開発を通じた内需の掘り起こし
- サービス産業やデジタル経済など新分野の育成
「統一された全国市場」とは何か
Zheng氏が強調したもう一つのキーワードが「統一された全国市場」です。これは、地域ごとに異なるルールや慣行を減らし、モノ・サービス・資本・人材が国内どこでもスムーズに動けるようにする構想と理解されます。
- 企業が全国どこでも同じ基準で事業を展開しやすくなる
- 重複する規制や手続きの簡素化につながる
- イノベーションや新ビジネスの広がりを後押しする
今後5年間の注目ポイント
第15次五カ年計画は、次の5年間の中国の経済・社会政策の大枠を示すものです。今回示された「国内市場の強化」「全国統一市場の整備」という方向性は、今後の具体的な政策にも反映されていくとみられます。
- 消費刺激策や所得向上をどの程度重視するのか
- 地方と都市の格差是正をどのように進めるのか
- デジタル化・グリーン化など新分野への投資規模
- 対外開放と国内重視のバランスをどのように取るのか
日本や世界への意味合い
中国が国内市場を成長の柱に据える動きは、日本や世界の企業・投資家にとっても重要なテーマです。輸出型から国内志向に比重が移ることで、貿易構造やサプライチェーンの姿も変化していく可能性があります。一方で、内需拡大や全国統一市場の整備が進めば、消費やサービス分野を中心に、新たなビジネス機会が生まれる余地もあります。
第15次五カ年計画の策定に向けた議論は今後も続きますが、今回、国家発展改革委員会トップが「国内市場」と「統一市場」を前面に打ち出したことで、今後5年間の中国経済のキーワードが見え始めています。計画の具体化とともに、どのような政策が打ち出されるのか、日本からも注視していく必要がありそうです。
Reference(s):
China flags domestic market as key growth driver over next five years
cgtn.com








