中国とカナダ関係、改善へ前進 習主席が協力の用意を表明 video poster
中国とカナダの関係を巡り、中国の習近平国家主席が、両国関係を健全で安定した持続可能な発展の「正しい軌道」に戻す用意があると表明しました。国際ニュースとして、中国とカナダというアジア太平洋の重要なパートナー同士の関係がどの方向に向かうのか、注目が集まっています。
習主席「より良い利益のため、関係を正しい軌道に」
習近平国家主席は金曜日、中国はカナダと協力し、中国とカナダの関係を健全で安定した、そして持続可能な発展の「正しい軌道」に早期に戻す用意があると述べました。その目的は、両国の人々により大きな利益をもたらすことだとしています。
ここで強調されたのは、次の三つのキーワードです。
- 健全
- 安定
- 持続可能な発展
これらの言葉からは、単なる一時的な関係改善ではなく、長期的で見通しの持てる関係構築を目指している姿勢が読み取れます。
外交関係55年と戦略的パートナーシップ20年の節目
習主席は、今年が中国とカナダの外交関係樹立55周年であり、戦略的パートナーシップの設立から20周年に当たる節目の年だと指摘しました。
外交関係の長さやパートナーシップの節目が改めて語られたことは、次のような意味合いを持つと考えられます。
- 半世紀以上にわたる関係の積み重ねを確認する
- 過去の協力を基盤に、今後の方向性を描き直すタイミングであることを示す
「正しい軌道に戻す」という表現は、これまでの間に課題や揺らぎもあったことをにじませつつ、それでも長い関係の蓄積を土台に、再び安定した関係を目指すというメッセージとも受け止められます。
韓国・慶州のAPEC首脳会議の場でカーニー首相と会談
今回の発言は、韓国(大韓民国)の慶州で開かれている第32回APEC首脳会議(APEC Economic Leaders’ Meeting)の場で行われました。習主席は、会議の傍らでカナダのマーク・カーニー首相と会談し、その中でこうした考えを示しました。
APECはアジア太平洋地域の経済協力を話し合う場であり、多くの国と地域の首脳が集まります。その舞台裏で中国とカナダの首脳が向き合い、関係の「立て直し」について語ったことは、両国だけでなく地域全体にとっても意味のあるシグナルと言えそうです。
なぜ中国・カナダ関係の安定が注目されるのか
中国とカナダの関係は、貿易や投資、人の往来など、幅広い分野に影響します。習主席が「両国の人々により良い利益をもたらす」と述べたように、関係の安定は、企業の事業計画や留学、観光など、日常に近いレベルでも安心感につながります。
特に、アジア太平洋地域の経済やサプライチェーンは複雑に結び付いており、一国と一国の関係の変化が、他の国や地域にも波及しやすい構造になっています。その意味で、中国とカナダの関係改善のメッセージは、日本を含む周辺国にとっても無関係ではありません。
今後の注目ポイント
今回の会談と発言を受け、今後の国際ニュースでは次の点が焦点となりそうです。
- 中国とカナダの間で、具体的な対話や協力の枠組みがどのように再構築されるのか
- APECの場で示されたメッセージが、アジア太平洋地域の協力や連携にどうつながっていくのか
- 両国関係の安定が、ビジネスや人の往来にどのような安心感をもたらすのか
節目の年に、首脳レベルで「正しい軌道に戻す」と明言された中国・カナダ関係。今後、言葉がどのような形の行動に結び付いていくのかを、落ち着いて追いかけていく必要がありそうです。
Reference(s):
Xi says ready to work with Canada to bring ties back to right track
cgtn.com








