フィリピンを襲った台風カルマエギ 少なくとも26人死亡 video poster
2025年11月4日、フィリピンを襲った台風カルマエギにより、少なくとも26人が死亡し、数万人が自宅からの避難を余儀なくされたと、同国の防災当局が明らかにしました。国際ニュースとして、被害の全体像と災害時の課題を整理します。
台風カルマエギで少なくとも26人死亡
フィリピンの防災を担当する機関であるオフィス・オブ・シビル・ディフェンス(OCD)は、台風カルマエギによって少なくとも26人が死亡したと4日に発表しました。犠牲者の多くは、増水した川や冠水した道路の洪水に流されたり、倒木の下敷きになったり、感電したりしたということです。
カルマエギは、激しい雨と強風、高潮を伴い、フィリピン各地に被害をもたらしました。特に中部と南部の地域では、家屋の浸水や道路の冠水が相次ぎ、多くの人が安全な場所への避難を迫られました。
約6万人に影響 中部と南部を中心に
国家防災機関にあたる国家災害リスク削減管理評議会(NDRRMC)によりますと、台風カルマエギの影響を受けた人は、フィリピン中部と南部を中心にほぼ6万人に上っています。豪雨に伴う洪水や強風により、数万人が自宅からの避難を余儀なくされました。
災害時には、家屋の損壊や浸水だけでなく、仕事や教育、日常生活にも長期的な影響が及ぶことがあります。こうした被害の全体像を把握することは、今後の防災対策を考えるうえでも重要です。
救援活動中に軍用ヘリが墜落
同じ11月4日、南部ミンダナオ島では、台風カルマエギの被災地に向かっていた救援活動の途中で、フィリピン空軍(PAF)の軍用ヘリコプターが墜落したと発表されました。災害対応の最中に起きた事故であり、救援に向かう側の安全確保の難しさも浮き彫りになっています。
なぜこの台風災害を自分ごととして考えるのか
フィリピンで起きた台風カルマエギの被害は、遠い国の出来事のようにも見えますが、災害が多い日本に暮らす私たちにとっても他人事ではありません。豪雨や台風による被害は、国や地域を問わず、生命や暮らしを一瞬で奪いかねない脅威です。
今回のフィリピンの事例から、私たちが考えられるポイントを三つに整理してみます。
1 自然災害の犠牲は直接被害だけではない
台風などの自然災害では、洪水や倒木といった直接的な被害だけでなく、停電やインフラの寸断、さらには救援活動中の事故など、二次的なリスクも伴います。フィリピンでのヘリ墜落は、支援に向かう人々も高いリスクの中で活動していることを改めて示しました。
2 情報と避難のタイミングが生死を分ける
OCDやNDRRMCのような防災機関からの情報が迅速かつ正確に伝わるかどうか、そして住民がその情報をどう受け取り行動するかは、犠牲者の数に直結します。日本でも、自治体からの避難情報や警戒レベルをどう読み取り、いつ避難するかは日頃から意識しておく必要があります。
3 離れた場所からできる支援と情報の扱い方
国際ニュースとして災害を知ったとき、私たちにできることは、募金などの支援だけではありません。被災地に関する情報をSNSで共有するときには、出どころが信頼できるかどうかを確認し、誤情報やセンセーショナルな表現を拡散しないことも大切な行動です。
災害のニュースを備えを考えるきっかけに
台風カルマエギによるフィリピンでの犠牲と被害の広がりは、自然災害の脅威と向き合うことの難しさを改めて示しています。同時に、日頃からの備えや情報との向き合い方を見直すきっかけにもなります。
国際ニュースを通じて他国の災害を知ることは、自分たちの地域や家族をどう守るかを考えるヒントにもなります。今回の台風被害を、現地の人びとの痛みを想像しつつ、自分の暮らしに引き寄せて考えてみたいところです。
Reference(s):
cgtn.com







