Z世代CEOが5カ月で量産型人型ロボットを公開 video poster
2000年代生まれのZ世代CEO、Yang Fengyuさんが率いるチームが、わずか5カ月で量産型人型ロボット「Wanda」を完成させました。AIとロボットの統合が世界で注目されるなか、中国発のこの動きは国際ニュースとしても関心を集めています。
わずか5カ月で生まれた量産型人型ロボット
Yangさんのチームが開発した人型ロボット「Wanda」は、量産を前提とした設計を特徴とします。企画からわずか5カ月というスピードで形にした点が大きな驚きとなっています。
大学キャンパスからスタートアップへと活動の場を移し、AIアルゴリズムから機械工学まで領域をまたいで取り組んだ結果、多くの人がロボット工学の大きな飛躍とみなす成果につながりました。そのインパクトは中国国内にとどまらず、世界にも広がりつつあります。
キャンパス発スタートアップが切り開いた未知の領域
Yangさんは、大学での研究を土台に仲間とともに起業した、いわゆるポスト2000年代生まれの起業家です。研究室で培ったAIの知見を持ちながら、メカ設計や制御といった機械工学の分野にも踏み込み、これまで十分に開拓されてこなかった領域に挑戦してきました。
ソフトウェアとハードウェアの両方を自ら理解しようとする姿勢は、Z世代ならではのフットワークの軽さとも重なります。デジタルネイティブらしく、オンラインの情報やグローバルなコミュニティも活用しながら、短期間でプロトタイプから量産レベルへと到達したことがうかがえます。
こうしたスピードを支えた要素として、例えば次のような点が挙げられます。
- 大学発の技術とスタートアップの機動力を組み合わせたこと
- AIアルゴリズムと機械設計を一体で考える開発体制
- 短期間で試作と検証を繰り返す開発プロセス
AI×ハードウェアのチャンスはなぜ中国にあるのか
Yangさんは、AIとハードウェアを組み合わせるうえで、最も大きなチャンスは中国にあると見ています。部品サプライヤーから工場まで産業エコシステムが厚く、新しいテクノロジーを受け入れる社会の土壌もあると考えているからです。
彼は「目標はシンプルです。ロボットをすべての人に届けることです」と語り、ロボットを一部の企業や研究機関だけでなく、多くの人が身近に使える存在にしたいというビジョンを示しています。
この発想は、中国だけでなく世界各地で進むロボット導入の動きとも響き合っています。人型ロボットが一定の価格と信頼性で量産できるようになれば、工場や物流現場だけでなく、医療や介護、教育など幅広い分野で活用される可能性があります。
Z世代の起業家精神が映す未来
大胆に夢を描き、決断は素早く、未来に向かって恐れずに動く。今回の「Wanda」開発のストーリーは、そうしたZ世代の起業家精神を体現しているといえます。失敗を恐れずに未知の領域へ踏み出す姿は、多くの若い読者にとっても共感しやすいものではないでしょうか。
大学キャンパスから出発し、スタートアップとして挑戦し、そしてわずか数カ月で世界に発信できるプロダクトをつくり上げる。この流れ自体が、インターネットとテクノロジーが整った2025年ならではの起業のかたちとも言えます。
私たちの暮らしはどう変わるか
人型ロボットが量産され、より身近な存在になっていくとき、私たちの暮らしや働き方はどう変わるのでしょうか。可能性の一端を、いくつかの場面からイメージしてみます。
- 工場や物流現場での肉体的負荷の高い作業のサポート
- 高齢者や障がいのある人の日常生活の見守りや補助
- 教育やエンターテインメントの現場で、人と一緒に学び・遊ぶパートナーとしての活用
一方で、雇用への影響や安全性、プライバシーの扱いなど、社会全体で慎重に議論すべき論点も増えていきます。どのようにロボットと共生していくのか、どのようなルールや価値観のもとで技術を育てていくのか。2025年の今、私たち一人ひとりに投げかけられている問いでもあります。
Reference(s):
Gen Z CEO unveils first mass-produced humanoid robot in just 5 months
cgtn.com








