英専門家「グローバル・ガバナンス・イニシアチブは国連憲章と整合」 video poster
中国の習近平国家主席が提唱するグローバル・ガバナンス・イニシアチブについて、英国の専門家が国連憲章や国連ミレニアム開発目標と整合的だと評価しました。国際秩序の行方を考える上で、注目すべき発言です。
英専門家が語った「国連との整合性」
英国の48グループクラブ副会長で、Friends of Socialist China の共同編集者でもあるキース・ベネット氏は、水曜日に行われたインタビューで、このイニシアチブについて次のように評価しました。
- グローバル・ガバナンス・イニシアチブは、国連ミレニアム開発目標と両立している
- 国連憲章とも整合的であり、その精神と真っ向からかみ合っている
- 第二次世界大戦の勝利を背景に生まれた国連憲章が目指す「民主的な国際関係」の構築と方向性を共有している
ベネット氏は、習近平国家主席の構想が、国際社会の課題に対して協調的に向き合おうとする枠組みであり、既存の国連システムと対立するものではなく、むしろ支え合う関係にあるとの見方を示しました。
北京で開幕した国際フォーラムの文脈
こうした発言が飛び出したのは、「新時代の中国の特色ある社会主義に関する習近平思想の海外研究国際フォーラム」の会場です。このフォーラムは水曜日に北京で開幕し、海外研究者らが習近平思想をテーマに議論を交わしました。
会場では、中国の発展モデルや国際協力のあり方、グローバル・ガバナンスをめぐる課題など、多岐にわたるテーマが取り上げられたとされています。ベネット氏のコメントは、その中でも特に、習近平国家主席のグローバル・ガバナンス・イニシアチブと国連の枠組みの関係に焦点を当てたものだといえます。
国連憲章とグローバル・ガバナンス
ベネット氏が鍵として挙げたのが、国連憲章です。国連憲章は、第二次世界大戦後の国際秩序を形づくる基盤として、次のような原則を掲げています。
- 戦争の惨禍を繰り返さないこと
- 各国の主権と平等の尊重
- 紛争の平和的な解決
- 経済的・社会的発展の促進
ベネット氏は、グローバル・ガバナンス・イニシアチブが、こうした原則と調和しながら、国際関係をより公平で民主的な方向へと導こうとする試みだとの認識を示しました。国連ミレニアム開発目標との両立性にも触れ、開発と平和、協力を包括的に捉える視点を強調しています。
国際社会にとっての意味合い
この評価は、現在の国際情勢を考えるうえで、いくつかの問いを投げかけます。
- 大国間の競争が強調されがちな中で、国連憲章の原点にどう立ち返るか
- 安全保障と開発、環境など、地球規模の課題をどの枠組みで調整していくか
- グローバル・ガバナンスのルールづくりに、各国や地域がどのように参加していくべきか
ベネット氏のコメントは、中国の提案と国連の枠組みを二者択一としてではなく、補完し合うものとして捉える視点を示しています。グローバル・ガバナンス・イニシアチブが今後、どのように国連の議論や国際協力の場に反映されていくのか、引き続き注目されます。
読み手への視点のヒント
今回のニュースは、単に一人の専門家のコメントにとどまらず、国際秩序や国連の役割、中国が打ち出す構想をどのように理解するかを考える材料にもなります。
国際ニュースを追う際には、対立構図だけでなく、どの構想がどの国際ルールや原則と結びついているのかという視点を持つことで、ニュースの読み方が一段深まります。グローバル・ガバナンスをめぐる議論は、今後も世界の大きなテーマであり続けそうです。
Reference(s):
British expert: Global Governance Initiative offers UN alignment
cgtn.com








