ブレイキン×少林武術×パルクール 中国全国大会で異色の対決 video poster
中国本土で開かれる全国大会で、ブレイキンと少林武術がそろって公式種目となり、さらにパルクールのトップパフォーマーも加わる異色の対決企画が注目を集めています。ストリートと伝統、そして新しい動きが交わる現場を、日本語で整理してお伝えします。
スポーツとカルチャーの国際ニュースとしても興味深いこの企画について、そのねらいと見どころを見ていきます。
Move with China という対決企画
今回紹介するのは、Move with China というタイトルが付けられたスポーツパフォーマンス企画です。テーマは、まったく異なる世界で活躍するトップパフォーマーたちが、同じステージで技をぶつけ合ったらどうなるのか、というものです。
中国全国大会でブレイキンと武術が公式種目に
中国の全国大会である全国体育大会では、ブレイキンと武術がともに公式種目として採用されています。ストリートダンスとして世界中の若者に親しまれてきたブレイキンと、中国の伝統文化を色濃く反映した武術が、同じスポーツの枠組みに入っていることは象徴的です。
そこに、都市空間を自由に駆け抜けるパルクールが加わることで、現代の中国本土のスポーツシーンが持つ多様性と柔軟性が、より分かりやすい形で浮かび上がっています。
3人のトップパフォーマーが集結
この企画には、次の3人が登場します。
- B-Boy Gumball(ブレイキン)
- Tianci(少林武術パフォーマー)
- Wen Chi(パルクール・フリーランナー)
それぞれが自分のフィールドで磨き上げてきた「これぞ」という大技や、極限まで高めたコントロール、そして思わず息をのむようなトリックを披露します。
B-Boy Gumball: 音楽で空間を切り裂く動き
B-Boy Gumball は、音楽に合わせて床を滑るフットワークや、頭や手を支点にしたスピンなど、重力に逆らうようなムーブで魅せます。瞬時の判断とリズム感、体幹の強さが求められるブレイキンは、全身で音楽を表現する競技とも言えます。
Tianci: 少林武術が体現する静と動
少林武術パフォーマーの Tianci は、長い歴史を持つ武術の型をベースに、鋭い蹴りや素早い構え、全身のしなやかさを見せます。激しい動きの中にも、呼吸と姿勢を丁寧に整える静かな集中があり、そのメリハリがパフォーマンスに説得力を与えています。
Wen Chi: パルクールで描く自由なライン
パルクール・フリーランナーの Wen Chi は、障害物を飛び越え、壁を駆け上がり、空中で回転しながら着地するなど、都市空間をキャンバスのように使います。最短距離を追い求める実用的な動きと、見ている人を驚かせるアクロバティックな要素が組み合わさり、独自のスタイルを生み出しています。
共通するキーワードはコントロールとチャレンジ精神
ブレイキン、少林武術、パルクール。一見するとバラバラな3競技ですが、今回の対決企画で浮かび上がる共通点も少なくありません。
- 身体を細部まで意識する高いコントロール
- 失敗すれば大きなリスクを伴う大技へのチャレンジ精神
- 自分ならではのスタイルを追求し続ける創造性
企画のコンセプトである「異なる世界のトップが正面からぶつかり合う」という発想は、ジャンルの違いを越えて、動きそのものの美しさや面白さに目を向けてほしいというメッセージにも読めます。
あなたは誰を推すか 中国本土発のミックスカルチャー
企画の締めくくりでは、見る側に「あなたなら誰を選ぶか」と問いかける形が取られています。勝ち負けの基準は人それぞれで、自分の感性で「この人の動きが好き」「この表現に心を動かされた」と感じた相手を選ぶスタイルです。
スポーツとしての競い合いであると同時に、カルチャーとしての共演でもあるこの企画は、中国本土のスポーツシーンが、伝統とストリート、そして新しい動きをどう取り込んでいるのかを示す小さな縮図でもあります。
記事を読んだみなさんなら、B-Boy Gumball、Tianci、Wen Chi のうち、誰の動きにいちばん心をつかまれたでしょうか。通勤時間やスキマ時間のちょっとした話題として、周りの人と自分の推しを語り合ってみるのも面白そうです。
Reference(s):
cgtn.com








