ロサンゼルスを豪雨が直撃 洪水と土砂崩れのおそれ、火災跡地に警戒 video poster
米カリフォルニア州ロサンゼルスで、2025年11月14日から続く豪雨により、洪水と土砂崩れ(マッドスライド)への警戒が高まっています。今年1月の大規模な山火事の焼け跡が多く残る中での豪雨で、被害が連鎖的に拡大するおそれが指摘されています。
ロサンゼルスで何が起きたのか
現地時間11月14日、ロサンゼルスは連続して襲来した嵐により、集中的な豪雨に見舞われました。国際ニュースとしても注目されるこの豪雨は、都市部の洪水だけでなく、周辺の山火事跡地での土砂災害リスクを一気に高めています。
- 11月14日に嵐が立て続けに到来
- ダウンタウンでは週末にかけて2〜4インチ(約5〜10センチ)の雨が予測
- 一部地域では8〜10インチ(約20〜25センチ)に達する見込みとされるエリアも
- 今年1月の大規模火災の焼け跡で、土砂崩れや泥流の発生が懸念
とくにロサンゼルス郡内では、1月の大規模火災が「同郡を襲った自然災害の中でも最大級」とされるほど甚大な被害を残しており、その焼け跡が今回の豪雨で二次災害を引き起こすおそれがあります。
なぜ洪水・土砂崩れのおそれが高まっているのか
今回のロサンゼルスの豪雨が、単なる大雨被害にとどまらず深刻視されている背景には、「火災」と「豪雨」の組み合わせがあります。今年1月の山火事で植生が焼失し、地表がむき出しになったエリアでは、雨水を蓄える力が大きく失われています。
火災跡地(バーンゾーン)が抱える危険
火災後の山肌や斜面では、ふだんなら雨水を吸収してくれる木々や草が焼け落ち、土壌も高温で変質します。その結果、
- 雨が地面に染み込みにくくなる
- 表面を一気に流れ落ちる水の量が増える
- 土砂や岩、焼け残った木々を巻き込みながら流れ下る
といった現象が起きやすくなります。こうして発生する泥流や土石流は、短時間で住宅地や道路をのみ込み、人的被害につながる危険な災害です。
ロサンゼルス郡では、今年1月の火災が郡史上最大級とされる規模だったため、「バーンゾーン」と呼ばれる焼け跡エリアが広い範囲に残っています。今回のように、そこへ8〜10インチに達する可能性がある豪雨が重なることで、土砂崩れや泥流のリスクが一気に跳ね上がっているのです。
都市部でも高まる洪水リスク
ダウンタウンのような都市部でも、短時間に2〜4インチの雨が降れば排水能力を超えるおそれがあります。アスファルトやコンクリートで覆われた街は雨水を吸収しにくく、
- 道路冠水や地下空間への浸水
- 交通機関のまひ
- 停電やライフラインの障害
といった二次的な影響が連鎖的に起きやすくなります。今回のロサンゼルスの豪雨は、「山火事跡地の土砂災害」と「都市部の洪水」という二重のリスクを同時にもたらしている点が特徴です。
住民や自治体に求められる備え
今回のような豪雨・洪水・土砂災害のリスクが高まる局面では、住民や自治体には次のような対応が重要になります。
- 火災跡地や急斜面の近くには近づかない、長居しない
- 自治体や気象当局が出す警報・避難情報をこまめに確認する
- 低地や河川の近くに住む人は、早めの避難行動を意識する
- 停電や交通寸断に備え、水や食料、簡易の防災グッズを準備しておく
国や地域が違っても、「過去の災害の跡地が次の災害に弱い」という構図は共通しています。ロサンゼルスの事例は、日本の読者にとっても、防災やまちづくりを考えるヒントになり得ます。
このニュースから私たちが考えたいこと
ロサンゼルスで起きているのは、「一度きりの災害」ではなく「災害の連鎖」です。今年1月の大規模火災の跡地に、11月の豪雨が重なることで、被害のリスクが何倍にも膨らんでいます。
日本でも、台風や線状降水帯による豪雨が増える中で、山林火災や土砂災害、洪水が複合的に発生する可能性は決して他人事ではありません。国際ニュースとしてロサンゼルスの状況を追うことは、自分たちの暮らす地域のリスクを見つめ直すきっかけにもなります。
ロサンゼルスの豪雨と洪水・土砂崩れの懸念は、災害が時間差で重なり合う時代に、どのように備え、どのように被害を小さくしていくのかを私たちに問いかけています。
Reference(s):
cgtn.com








