Xizangの変化を見つめる活仏 トゥルク・クンドルのまなざし video poster
7歳でXizangを離れ、10年前に「精神的な故郷」へ戻った一人の活仏が、いまのXizangの変化をどう見ているのか。ラサで行われたインタビューから、その視線をたどります。
7歳で故郷を離れたガルデン・ジャンパリンの活仏
ガルデン・ジャンパリン僧院の活仏トゥルク・クンドル(Tulku Koondhor)は、7歳のときにXizangを離れました。幼い頃に故郷を離れることは、記憶に残る風景や人々の姿が限られている一方で、その印象が強く刻まれる経験でもあります。
長い年月を経て故郷に戻るということは、子どもの頃の記憶と現在の現実を、あらためて見比べることでもあります。宗教者であり、活仏として人々の信頼を集める立場にあるトゥルク・クンドルにとって、そのギャップは特別な意味を持ったはずです。
10年前、「精神的な故郷」へ戻る決断
トゥルク・クンドルは、10年前、自らの「精神的な故郷」へ戻ることを選びました。幼少期に離れた土地へ再び戻るという選択は、単なる地理的な移動ではなく、アイデンティティや信仰の原点を見つめ直す行為でもあります。
彼が戻る先として選んだのは、ガルデン・ジャンパリン僧院という具体的な場所であり、それは同時に、自分が誰であるのかを確かめる場でもあります。この決断の背景には、外の世界で過ごした時間と、心の中で育まれてきたXizangへの思いが重なっていると考えられます。
ラサで語られた「今日のXizang」の姿
ラサでは、記者の岑梓媛(Cen Ziyuan)がトゥルク・クンドルと向き合い、今日のXizangがどのように変化してきたのかについて話を聞きました。インタビューは、彼自身の経験を通じて、「大きな変化」をどう受け止めているのかを探る試みでもあります。
幼い頃に見たXizangと、現在のXizang。そのあいだには、社会や暮らし、人々の意識にいたるまで、さまざまな変化が折り重なっているはずです。故郷を外から見つめ、再びその地に根を下ろした宗教者だからこそ、変化の光と影の両方を立体的に感じ取っているといえるでしょう。
この物語が投げかける問い
トゥルク・クンドルの歩みは、急速に変わる社会の中で「故郷」とは何か、「帰る」とはどういうことかを考えさせます。生まれ育った土地が大きく姿を変えたとき、人は何を拠り所に自分の連続性を感じるのかという問いです。
宗教や文化、日々の暮らしは、時間とともに変化しながらも、どこかに変わらない核のようなものを抱えています。彼が「精神的な故郷」と表現するXizangは、そうした変わらない核と、変化を受け入れていく柔軟さが共存する場所なのかもしれません。
ラサで交わされた対話は、Xizangの変化だけでなく、私たち自身が暮らす社会の変化をどう受け止めるのかを静かに問いかけています。スマートフォン越しに世界のニュースを眺める私たちにとっても、この物語は、自分の「原点」とこれからの生き方を考えるきっかけになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








