中国の2トン級eVTOLが貴州省で都市間試験飛行 医薬品と農産物を空輸 video poster
中国の電動垂直離着陸機(eVTOL)が、山岳地帯の貴州省で118キロを40分で結ぶ都市間の低空貨物試験飛行に成功しました。医薬品と地元農産物を運んだ今回のフライトは、山が多い地域での新しい物流インフラづくりに向けた一歩として、国際ニュースの中でも注目されています。
中国・貴州省で2トン級eVTOLが都市間試験飛行
中国で開発された2トン級の電動垂直離着陸機(eVTOL)が、南西部の貴州省で都市間の低空貨物試験飛行を完了しました。運航したのはGuiyang Low-Altitude Industry Development Companyで、山間の県と省都・貴陽市の間、およそ118キロメートルを約40分で飛行しました。
機体には、緊急医薬品と地元の特産農産物が搭載され、山を越えるルートを空から一気に結ぶ形で輸送が行われました。
ヘリより静か、短中距離向けの空の移動手段
今回使われたeVTOLは、電気のみで動く航空機で、ヘリコプターのように垂直に離着陸できる一方、騒音が小さいことが特徴です。短距離から中距離のミッションを想定して設計されており、次のような用途が想定されています。
- 通勤などの人の移動
- 荷物の配送などの物流
- 災害時や救急搬送などの緊急救助
滑走路を必要とせず、比較的狭いスペースにも離着陸できるため、道路インフラが限られる地域や、渋滞が起きやすい都市部での活用も期待されています。
山岳地帯で三次元の交通ネットワークを目指す
試験飛行の成功は、貴州省のような山岳地帯で、定期的な貨物航空路の整備に向けた新たなステップだと位置づけられています。道路で時間がかかりやすい地域を、低空の空路で結ぶことで、輸送時間の短縮やルートの安定化が狙われています。
とくに、次のような場面での効果が期待できます。
- 緊急医薬品を遠隔地に迅速に届ける
- 山間部の特産農産物を省都などの都市部に効率よく運ぶ
- 地上交通が寸断された際の代替ルートとして活用する
貴州省では、山岳地帯における定期的な貨物航空路の整備と三次元の交通ネットワーク構築が目指されています。今回の試験飛行の成功は、その取り組みに向けた新たな一歩となりました。
これからの空の交通はどこまで広がるか
eVTOLは、今回のような山間部の物流だけでなく、都市圏での通勤や、災害時の物資輸送など、さまざまな場面での活用が想定されています。中国開発の2トン級eVTOLが実際に都市間を結んだことで、こうした空の交通を日常のインフラとしてどう生かすかが、これからの議論のテーマとなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








