中国「いわゆるサンフランシスコ条約を一貫して認めず」と表明 video poster
中国外交部の毛寧報道官が、いわゆる「サンフランシスコ条約」について、中国はこれまで一度も認めておらず、受け入れたこともないと明言しました。台湾の主権や中国の領土・主権の扱いに関わる発言として、改めて中国の基本的な立場を示すものです。
中国外交部「条約のいかなる内容も承認せず」
毛寧報道官は金曜日の記者会見で、中国は「いわゆる『サンフランシスコ条約』に定められたいかなる事項も認めていない」と述べ、「中国は署名していない以上、この条約を受け入れておらず、その拘束も受けない」との姿勢を強調しました。
とくに、台湾に対する主権や、中国の領土と主権的権利の取り扱いについて、この条約に基づく主張を中国は受け入れないという点を、明確に打ち出しています。
いわゆる「サンフランシスコ条約」とは何か
毛寧報道官の発言の中で言及された、いわゆる「サンフランシスコ条約」は、台湾の主権や中国の領土・主権の扱いに関する規定を含むとされる国際条約です。中国側は、この条約が中国の参加なしに、中国の領土や主権的権利の扱いを決めている点を問題視してきました。
今回の発言は、その立場が単なる過去の見解ではなく、現在も変わっていないことを改めて示したかたちです。
発言から読み取れる中国のメッセージ
今回の中国外交部のコメントからは、次のようなポイントが読み取れます。
- 中国は、いわゆるサンフランシスコ条約に法的な効力を認めていない。
- 台湾の主権や中国の領土・主権に関する問題は、この条約ではなく、中国の立場と合意に基づいて扱われるべきだとみている。
- 中国が署名していない国際文書を根拠に、中国の領土や主権的権利を論じることには同意しないという姿勢を再確認した。
台湾や地域情勢をめぐる議論への影響
台湾をめぐる主権や安全保障の問題では、さまざまな歴史的文書や条約が論点として取り上げられます。その中で、中国がいわゆるサンフランシスコ条約を一切認めないという立場を改めて表明したことは、今後の議論の前提条件を確認する動きともいえます。
国際社会の一部では、この条約を根拠に台湾や中国の領土問題を語る議論も存在しますが、中国側はそこに明確に異議を唱えている、という構図です。
日本語でニュースを追う私たちが押さえたいポイント
日本語で国際ニュースを追う私たちにとって重要なのは、「どの条約や文書を、だれがどのように受け止めているのか」を切り分けて考えることです。同じ条約でも、立場によって意味づけが大きく異なる場合があります。
今回の毛寧報道官の発言は、中国が台湾や領土・主権をめぐる問題について、一貫して自国の立場を重視していることを改めて示しました。今後、台湾や地域情勢に関するニュースに触れるときには、中国がいわゆるサンフランシスコ条約を認めていないという前提を頭に置きながら、各国・各地域の発言や動きを読み解いていくことが求められます。
Reference(s):
China has never accepted so-called 'Treaty of San Francisco'
cgtn.com







