中国、低軌道インターネット衛星第15弾を打ち上げ video poster
中国が2025年12月9日火曜日の早朝、山西省の太原衛星発射センターから低軌道インターネット衛星の新たな衛星群を打ち上げました。改良型の「長征6号」運搬ロケットが第15衛星群を搭載し、北京時間午前6時11分に離昇。衛星は所定の軌道に投入され、長征ロケットシリーズとして通算613回目の飛行となりました。
今回の打ち上げのポイント
今回の打ち上げは、中国の宇宙開発とインターネットインフラ整備の両面から見て重要な動きです。押さえておきたい基本情報をまとめます。
- 打ち上げ日時:北京時間 午前6時11分(2025年12月9日・火曜日)
- 打ち上げ場所:中国北部・山西省 太原衛星発射センター
- ロケット:改良型「長征6号」運搬ロケット
- 搭載物:低軌道インターネット衛星の第15衛星群(複数の衛星で構成)
- 通算実績:長征ロケットシリーズとして613回目の飛行
低軌道インターネット衛星とは何か
今回打ち上げられたのは「低軌道インターネット衛星」と呼ばれるタイプの衛星群です。地球に比較的近い高さを周回し、地上との通信を行うことを主な目的としています。
低軌道インターネット衛星には、一般的に次のような特徴があります。
- 地上との距離が近く、通信の遅延が小さいとされる
- 多数の衛星をネットワーク状に配置することで、広いエリアをカバーできる
- 山間部や離島など、地上の通信インフラを整備しにくい地域の接続手段になり得る
世界各地で同様の計画が進むなか、中国も低軌道インターネット衛星の打ち上げを重ね、宇宙空間を活用した通信ネットワークの構築を急いでいます。
第15衛星群が意味するもの
今回の衛星群が「第15衛星群」と位置づけられていることからも分かるように、中国は低軌道インターネット衛星を段階的かつ継続的に打ち上げています。衛星群が増えるほど、将来想定される宇宙インターネット網のカバー範囲や通信容量は拡大していきます。
長征ロケットシリーズにとって613回目となる今回の飛行は、ロケット技術の運用経験が蓄積されてきたことも示しています。安定した打ち上げ能力は、インターネット衛星網のように多数の衛星を継続的に投入する計画には欠かせません。
国際ニュースとしての背景:宇宙×デジタルの競争と協調
低軌道インターネット衛星は、今や国際ニュースの重要なテーマの一つです。世界のさまざまな国や地域が同様の構想を掲げ、宇宙空間を活用した次世代インターネット網の構築を目指しています。
その狙いには、次のようなものが含まれます。
- 地球規模でのデジタル格差の縮小
- 災害時や非常時にも強い通信インフラの整備
- 自動運転や遠隔医療など、新しいサービスを支える通信基盤づくり
一方で、各国・地域が独自の衛星網を構築する動きが広がることで、宇宙空間の交通整理や電波利用のルールづくりといった国際的な議論も重要性を増しています。今回の中国の打ち上げも、その大きな流れの中に位置づけられます。
日本の読者にとっての意味
日本に住む私たちにとって、中国の低軌道インターネット衛星の打ち上げは、単なる「宇宙ニュース」にとどまりません。アジアの通信インフラ、ビジネス環境、技術協力のあり方など、多方面に間接的な影響を与え得る動きです。
例えば、次のようなポイントが挙げられます。
- アジア域内での衛星通信サービスの選択肢が増える可能性
- 宇宙関連スタートアップや部品メーカーにとっての新しい市場機会
- 宇宙空間の利用ルールづくりにおける国際的な議論への参加の必要性
国際ニュースをフォローすることで、宇宙とデジタルが交差する新しい潮流を早めに把握し、自分の仕事や学びにどうつなげるかを考えるヒントにもなります。
これからの注目ポイント
今回の打ち上げをきっかけに、今後注目しておきたいポイントを整理します。
- 低軌道インターネット衛星の追加打ち上げのペース
- 衛星網の一部サービスが実際に開始されるタイミング
- 他の国や地域の衛星インターネット計画との関係性
- 宇宙ごみや衝突回避など、安全な宇宙利用に向けた国際的な議論の進展
宇宙開発とインターネットインフラは、これからの10年を形づくる重要なキーワードです。中国による今回の低軌道インターネット衛星第15衛星群の打ち上げは、その大きな流れの一つの節目といえるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








