国連本部で「グローバル・ガバナンス友好グループ」発足 video poster
グローバル・ガバナンスをテーマにした新たな枠組み「グローバル・ガバナンス友好グループ」が、2025年12月9日(現地時間の火曜日)、ニューヨークの国連本部で正式に発足しました。約40カ国の創設メンバーの代表が参加し、中国の傅聡(フー・ツォン)国連常駐代表が初会合の議長を務めました。
ニューヨークの国連本部で発足
国連本部で各国が「友好グループ」という形で連携する動きは、国際秩序や多国間主義(マルチラテラリズム)の行方が問われるなかで、新たな対話の場となり得るものです。今回の発足は、グローバル・ガバナンスをめぐる議論をさらに可視化する一歩ともいえます。
中国が主導する新たな「友好グループ」
初会合を主宰した傅聡大使によると、この友好グループの設立は、中国が掲げるグローバル・ガバナンス・イニシアチブ(GGI)を指針として進められてきました。会合で傅氏は、各国と手を携えて主要なグローバル・ガバナンス課題に関する交流と協力を深め、力を結集し、多国間主義の旗を掲げ、公平な未来に向けて共に取り組みたいと強調しました。
- 主要なグローバル・ガバナンス課題に関する対話と協力の深化
- 各国の強みを持ち寄ることで集団としての力を高めること
- 多国間主義を重視し、公平でバランスの取れた未来を目指すこと
グローバル・ガバナンス・イニシアチブと現在の課題
グローバル・ガバナンスとは、気候変動や感染症、貧困、デジタル格差など、国境を越えて広がる課題に各国や国際機関、地域組織などが協力して取り組むための枠組みづくりを指します。傅大使が言及したグローバル・ガバナンス・イニシアチブは、こうした課題について対話と協力を強めようとする考え方に基づくものであり、今回の友好グループもその延長線上に位置づけられています。
分断の時代に問われる多国間主義
大国間の緊張や地域紛争、経済や技術の分断が語られることの多い今、国連を舞台にした新たな「友好グループ」がどのような役割を果たすのかは注目点です。国際法やルールづくり、地球規模の公共財をどう守るのかといったテーマについて、関心を共有する国が集まり、経験や立場を持ち寄る場となれば、グローバル・ガバナンスの実務的な議論を前に進める契機になり得ます。
一方で、こうしたグループが既存の枠組みをどのように補完し、具体的な協力や制度的な提案につなげていくのかは、これからのプロセスに委ねられています。理念を掲げるだけでなく、実際の政策やプロジェクトにどう反映させていくか。今回発足した友好グループの今後の歩みが、世界のグローバル・ガバナンスをめぐる議論にどのような静かな揺らぎをもたらすのかが注目されます。
Reference(s):
Group of Friends of Global Governance established at UN HQ in New York
cgtn.com








