中国ゲームがThe Game Awardsで存在感 世界のプレイヤーを惹きつける理由 video poster
2025年も終盤に差しかかるこの12月、現地時間の木曜日にロサンゼルスで開かれたゲームの祭典 The Game Awards で、中国発のゲームタイトルが存在感を示しました。Wuthering Waves や Mobile Legends: Bang Bang などがノミネートされ、中国のゲームが世界の舞台でどのように評価されているのかがあらためて注目されています。
ここ数年、中国本土のスタジオが手がけるゲームは、モバイルからコンソール、PCに至るまでジャンルもプラットフォームも多様になり、世界中のプレイヤーを獲得してきました。今回の結果は、その流れが一過性ではなく、国際的なトレンドとして定着しつつあることを象徴しているように見えます。
ロサンゼルスの舞台で光った中国発タイトル
The Game Awards は、ゲーム業界における一年の成果を祝う国際的なイベントです。そのステージで、Wuthering Waves や Mobile Legends: Bang Bang といった中国発のタイトルがノミネートを獲得しました。
Wuthering Waves は、広大な世界を自由に探索できるアクション要素の強い作品として注目を集めてきました。一方、Mobile Legends: Bang Bang は、スマートフォン向けのチーム対戦型ゲームとして、東南アジアを中心にeスポーツシーンでも存在感を持つタイトルです。
いずれも、単に売り上げやプレイヤー数が多いだけでなく、ゲームデザインやオンラインコミュニティの運営といった面でも評価されていることが、今回のノミネーションからうかがえます。
中国発ゲームが世界で支持される三つのポイント
1. モバイル前提の設計と遊びやすさ
中国発のゲームは、早い段階からモバイルを前提とした設計を進めてきました。通勤時間やスキマ時間に短いプレイセッションを重ねられるようなゲームループや、基本プレイ無料で始められるモデルは、多くの国と地域のプレイヤーにとって試しやすい入口になっています。
最近は、モバイルでの遊びやすさを保ちつつ、PCやコンソールとのクロスプレイに対応するタイトルも増えています。環境を選ばず遊べる柔軟さは、国境を越えてプレイヤーが集まりやすい条件の一つです。
2. 視覚と音のクオリティへの投資
キャラクターデザインや演出、音楽への投資も、世界のプレイヤーを引きつける大きな要素です。アニメや映画の表現技法を取り入れたビジュアル、各地域の言語に対応したボイスやローカライズは、作品の世界観への没入感を高めています。
Wuthering Waves のように、細かな背景表現やアクション演出にこだわるタイトルは、プレイ動画を通じてSNS上で拡散されやすく、そこから新たなファンが生まれる流れも生まれています。
3. コミュニティとともに成長する運営
中国本土のスタジオが手がけるオンラインゲームの多くは、リリース後も継続的にアップデートを行い、イベントやコラボレーションを重ねながらコミュニティを育てていくスタイルを取っています。
Mobile Legends: Bang Bang のように、国際大会やリーグ戦が開かれるタイトルでは、プロ選手だけでなく、観戦を楽しむファン層も含めて巨大なコミュニティが形成されています。プレイヤー同士の交流が続く限り、ゲーム自体の寿命も延びていきます。
世界のゲーム地図が塗り替わる中で
かつて家庭用ゲーム機をめぐる議論では、アジアでは日本と一部の地域が中心と見られることが多くありました。しかし現在は、中国本土をはじめ、さまざまな国と地域のスタジオが世界市場を見据えたタイトルを送り出しています。
The Game Awards のような国際イベントで、中国発タイトルが当たり前のようにノミネートされる光景は、ゲーム産業の重心が多極化していることを示しています。プレイヤーの立場から見ると、選択肢が増え、異なる文化や価値観に触れられる作品が増えているとも言えます。
これからのプレイヤー体験への小さなヒント
アプリストアで新作ゲームを探すとき、そのタイトルをどこの地域のスタジオが開発しているのかに目を向けてみると、いつもの選択が少し変わるかもしれません。中国発の作品も、その一つとして候補に入ってくる時代になっています。
今週の The Game Awards で見えたのは、特定の国や地域だけがゲームの中心ではなくなりつつあるという現実です。どの国や地域から生まれた作品であっても、面白さや遊びやすさが評価されれば、世界中のプレイヤーに届く。その動きの中で、中国のゲームが一つの大きな流れを形づくりつつあるように見えます。
次に話題の新作をダウンロードするとき、その背景にあるスタジオや開発者のストーリーを想像してみると、ゲームの楽しみ方が少し広がるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








