中国の貿易成長を支える「グローバルサウス」—関税圧力下で進む連携 video poster
2025年12月現在、中国の貿易の勢いは「グローバルサウス」と呼ばれる新興国・途上国との結びつきによって、世界平均を上回る伸びにつながっていると専門家が指摘しています。米国からの関税圧力が続くなかでも、中国企業は競争力を磨き、ASEAN(東南アジア諸国連合)や中南米、アフリカといった主要地域での需要を取り込みつつあります。
いま何が起きているのか:貿易の伸びが「世界平均超え」
専門家の見立てでは、中国の貿易成長は、米国による関税圧力という逆風がある一方で、グローバルサウスとの結びつきの拡大が追い風になり、結果として世界の貿易成長率を上回るペースを押し上げている構図です。
ここで重要なのは、単に輸出入の量が増えたというより、取引の相手先(地域)の重心が広がり、成長余地の大きい市場との接点が厚くなっている点です。
焦点はASEAN・中南米・アフリカ:需要地図の更新
中国企業が重点的に開拓している地域として、次の名前が挙げられています。
- ASEAN:サプライチェーン(供給網)と消費市場の両面で重要性が増す地域
- 中南米:資源・食料・工業製品など多層的な取引が想定される市場
- アフリカ:人口増加や都市化を背景に、中長期の需要拡大が見込まれる地域
こうした地域は経済成長の余地が大きく、インフラ整備や消費の拡大、産業化の進展など、貿易を押し上げる要素が複合的に存在します。
関税圧力のなかで進む「競争力の研ぎ澄まし」
米国の関税圧力が続く状況では、価格だけでなく、供給の安定性、納期、品質、現地ニーズへの適応といった総合力が問われやすくなります。専門家は、中国企業がこうした環境下で競争力を高め、グローバルサウスの主要地域での展開を加速させているとみています。
言い換えると、対立や摩擦のニュースが目立つ局面でも、企業活動の現場では市場の変化に合わせて取引先や戦略を組み替える動きが静かに進んでいる、ということです。
背景を読み解く:貿易の「相手先分散」が示すもの
今回のポイントは、貿易がどこへ向かっているか(相手先の変化)です。特定の市場に依存しすぎると、政策変更や関税などの影響が一気に波及します。一方で、成長市場との結びつきが厚くなるほど、外部ショックへの耐性は相対的に増しやすい——専門家の見方は、そうした構造変化を示唆しています。
2025年の国際ニュースとしては、関税や地政学だけでなく、「どの地域が新たな成長の受け皿になっているのか」を追うことが、貿易の実像を理解する近道になりそうです。
Reference(s):
Experts: China's trade momentum increasingly powered by Global South
cgtn.com








