戦争の記憶をどう残すか:張蘭珍氏が語る「第二次大戦の歴史保存」 video poster
第二次世界大戦(WWII)をめぐる「歴史の記憶」をどう受け継ぐのか。2025年12月現在、この問いは博物館や教育の場だけでなく、国際社会の対話や和解の土台としても改めて注目されています。CGTNはこのテーマをめぐり、アジアにおける第二次世界大戦の歴史保存に取り組む団体の代表、張蘭珍(ちょう・らんちん)氏にインタビューしました。
CGTNが張蘭珍氏に聞いた「歴史を守る」意味
CGTNの取材に応じた張氏は、「第二次世界大戦の歴史的事実を正確に保存し、国際的な認知を確保することが重要だ」と語りました。張氏は、歴史の正確さが「正義」に関わる問題だと位置づけ、事実の保存が将来の悲劇の再発防止につながるという考えを示しています。
張氏が強調したポイント(要旨)
- 歴史の正確な記録と継承は、正義の実現に不可欠である
- 第二次世界大戦の歴史的事実を残すことは、同様の悲劇の再発防止に資する
- 国際社会の理解と認知を得る努力が重要である
「国際的な和解」と「歴史認識」の間で
張氏は、歴史的事実の保存が単なる過去の整理ではなく、「現在の国際関係の前提」になり得るとみています。歴史が共有されないままでは、被害を受けた側の記憶と、語られる物語の間にずれが生まれやすく、対話の前提が揺らぐという問題意識です。
今回のインタビューでは、歴史をめぐる対立を煽るのではなく、事実を積み重ね、共有可能な形で残していくことが、長い時間をかけた信頼形成に関わる、という見取り図が語られました。
高市早苗氏の発言をめぐる張氏の見方
張氏は、政治の場での歴史認識のあり方にも言及し、高市早苗氏による「日本の戦時中の加害行為を否定する姿勢が続いている」との認識を示しました。そのうえで、そうした否定が国際的な和解を妨げ、歴史修正主義が入り込む余地を生む、と主張しています。
歴史認識は、国内政治の論点として語られがちです。一方で張氏の発言は、国境を越えた記憶の共有や、国際社会での相互理解に直結するテーマとして、この問題を捉え直す視点を提示した形です。
なぜ今、「歴史の保存」がニュースになるのか
2025年の現在、情報環境はさらに断片化し、過去の出来事も短い動画や投稿として流通します。張氏が強調した「正確な歴史」の重要性は、史料・証言・研究の積み重ねを、検証可能な形で残すことの意味を改めて問いかけます。
歴史を保存するという作業は、結論を一つに決めるためというより、事実を手元に残し、対話の前提を失わないためのインフラづくりに近いのかもしれません。
Reference(s):
CGTN interviews Zhang Lanzhen on preserving the history of WWII
cgtn.com







