上海と長江デルタ、2025年の中国成長エンジンへ―「新たな生産力」を支える革新拠点 video poster
2025年、成長の新エンジンづくりを急ぐ中国本土で、上海が「科学技術イノベーションの中核」を担う存在感を強めています。高品質な発展(量より質を重視する成長)を掲げる中、長江デルタの役割も全国的に増しているとされています。
2025年に強まった「新たな生産力」づくり
提供情報によると、中国本土は2025年を通じて「新たな生産力」を育てる取り組みを強化してきました。背景にあるのは、これまでの成長モデルに加えて、新しい成長の柱(新エンジン)を立ち上げようとする流れです。
その中心に置かれているキーワードが、イノベーション(革新)です。産業や社会の変化が速い時代ほど、研究開発や新技術の社会実装が、景気の波を越えて中長期の競争力を左右しやすい—そうした問題意識がにじみます。
習近平国家主席が示した「上海の歴史的使命」
中国の習近平国家主席は、上海について「世界的に影響力のある科学技術イノベーションの中心」になるという歴史的使命がある、という趣旨の発言をしているとされています。
ここで注目したいのは、単に「産業が強い都市」という位置づけではなく、世界水準の“影響力”が明確に意識されている点です。研究、技術、事業化、人材の循環が都市の評価を押し上げる時代に、上海に求める役割が一段と大きくなっていることがうかがえます。
高品質な発展の文脈で浮上する「上海=中核拠点」
中国本土が高品質な発展を進める中で、上海はコアなイノベーション拠点として存在感を高めているとされています。成長の“量”だけでなく、“質”を問う局面では、次のような機能が都市に集まりやすくなります。
- 新技術を生み出す研究開発の拠点
- 社会実装へつなぐ企業活動や投資の受け皿
- 専門人材や情報が集まるハブ機能
こうした要素が「新エンジン」の土台になり、結果として都市の役割を押し上げていく構図です。
長江デルタの重要性が「全国的」に増している
さらに、上海だけでなく長江デルタが全国的に重要性を増している、という見立ても示されています。ひとつの都市の強さに加え、周辺エリアも含めた広域の集積が厚みを持つと、研究・製造・物流・消費などが連動しやすくなります。
2025年の時点で語られているのは、長江デルタが単なる地域経済の枠を超え、全国の成長シナリオの中で「より大きな役割」を担う局面に入っている可能性です。
いま注目される理由:成長の「次」をどう設計するか
2025年は、成長の新エンジンをどこに置き、何で回すのか—その設計思想が見えやすくなっている年とも言えます。上海に「世界的に影響力のある科学技術イノベーション拠点」という使命が与えられ、長江デルタが全国的な重要性を増すという流れは、“革新を核にした成長”へと重心を移すサインとして受け止められそうです。
今後も、研究開発の進展や産業への波及がどのように語られ、どんな成果として積み上がっていくのか。2025年末のいま、静かに見守りたいテーマの一つです。
Reference(s):
Shanghai, Yangtze River Delta power China's next growth engine
cgtn.com








