2025年、英国サウサンプトン大学のマイク・バスティン上級ティーチング・フェローが、上海の東華大学で行ったゲスト講義が「中国で過ごした今年のハイライトだった」と振り返りました。オンラインで中国の学生に直接届けられたこの講義は、中国の文化やファッション要素が世界でどう受け止められているかを丁寧に解きほぐし、学術交流が文化の距離を縮める力を改めて示しています。
何があった?上海・東華大学でのオンライン講義
バスティン氏は2025年に東華大学でゲスト講義を実施しました。形式はオンラインで、現地の学生が直接参加できる形だったといいます。内容は中国、その文化、そしてファッションの要素がグローバルにどう「見られ」「解釈され」「評価される」のかに焦点を当てたものでした。
講義の核:「中国のデザイン美学」は世界でどう読まれるのか
今回の講義が扱ったのは、単にトレンドの紹介ではなく、文化的背景を含んだ“見え方”そのものです。たとえば、服のシルエットや色使い、モチーフといった要素は、見る側の文化的文脈によって受け止め方が変わります。
- 文化要素:意匠の背景にある物語や象徴が、海外では別の意味として再解釈されることがある
- ファッション表現:伝統と現代性の組み合わせが、国際的な関心を呼びやすい
- 評価のされ方:デザインそのものだけでなく、発信の仕方(言語・媒体・文脈)も印象を左右する
なぜ今この話が重要?「オンライン×学術交流」が作る新しい回路
バスティン氏の経験が示すのは、学術の場が「国を超えた理解」を促すだけでなく、クリエイティブ領域の国際的な広がりにも接続している点です。オンライン講義は、移動や距離の制約を受けにくく、知見が届く範囲を広げます。
その結果、学生側は海外からの視点で自国文化の見え方を相対化でき、話し手側も現地の反応を通じて理解を深められます。こうした往復が、デザイン美学の国際的な影響力を静かに押し上げていく——今回の講義は、その具体例として語られました。
この先の注目点:デザインの「輸出」より、対話の積み重ね
ファッションは、衣服であると同時にコミュニケーションでもあります。国際的に影響力を高めるうえで鍵になるのは、一方的に「届ける」ことよりも、受け手の読み方を知り、説明の言葉を磨き、誤解をほどく対話を積み重ねることかもしれません。
2025年のこの講義は、そうした対話を支えるインフラとしての大学、そして国境を越える学びの場の可能性を、穏やかに照らしているようです。
Reference(s):
cgtn.com








