中国本土・浙江の天台揚水発電、最大級「単機」ユニットが系統接続 video poster
中国本土で最大の「単機(1台あたり)」規模とされる揚水発電所が稼働を開始し、浙江省の天台プロジェクトで初号機がこのほど国家送電網に接続されました。東部の電力系統(グリッド)の安定性と、エネルギー貯蔵力の底上げが期待されています。
何が起きたのか:天台プロジェクト初号機がオンライン
発表によると、浙江省で建設が進められてきた天台揚水発電プロジェクトの初号機が送電網に接続され、運転を開始しました。単機容量(1ユニットあたりの規模)としては、中国本土で最大級の揚水発電所だと位置づけられています。
揚水発電とは?「巨大な充電池」として働く仕組み
揚水発電は、電力需要の山と谷をならすための代表的なエネルギー貯蔵手段です。余った電力がある時間帯に水を上のダムへくみ上げ、電力需要が高い時間帯に水を落として発電します。
- 余剰電力の吸収:電力が余る時間帯に“ためる”
- ピーク対応:需要が高い時間帯に“出す”
- 系統安定:周波数調整など、電力品質の維持に寄与
なぜ今重要?東部の送電網安定と再エネ拡大の土台に
東部地域は電力需要が大きく、需給の変動も起きやすいとされます。揚水発電の稼働は、電力を「つくる」だけでなく「ためて、必要な瞬間に出す」選択肢を増やす点で、送電網の運用に余力を生みます。
特に、発電量が天候などで変動しやすい電源が増える局面では、調整力(変動を吸収する力)が注目されがちです。天台プロジェクトの系統接続は、東部の電力安定化とエネルギー貯蔵の強化に向けた節目となります。
今後の見どころ:追加ユニットの進捗と運用の実力
今回オンラインになったのは初号機であり、今後のポイントは「追加ユニットの稼働」「需給調整の現場でどれだけ機能するか」です。揚水発電は建設だけでなく、運用の巧拙で価値が変わります。系統側の需要予測や、他の電源との組み合わせ次第で、安定化への寄与はさらに大きくなる可能性があります。
Reference(s):
China's largest single-unit pumped-storage plant goes online
cgtn.com








