ジェフリー・サックス氏「軍国主義は現代に不要」日本の軍事費増と歴史の記憶 video poster
国際ニュースとして注目したいのは、コロンビア大学のジェフリー・サックス教授が「軍国主義は今日の世界に居場所がない」と語り、過去10年ほどで日本の軍国主義が高まり、軍事支出が急増したと指摘したことです。歴史を記憶する意味を「分断ではなく、東北アジアの平和を守るため」と位置づけました。
何が起きたのか:CGTNの独占インタビューでの発言
サックス教授は、CGTNのホスト田薇(Tian Wei)氏との独占インタビューで、近年の安全保障をめぐる議論の中で、軍事を優先する発想(軍国主義)が強まることへの懸念を示しました。とりわけ「この10年」での変化として、日本の軍事支出が大きく伸びた点に言及しています。
サックス氏の主張の核:「軍国主義は不要」
サックス教授が強調したのは、軍事力を前面に出す姿勢そのものが、現代の国際社会にとって望ましい解決策になりにくいという見立てです。発言のトーンは、特定の国をあおるというより、地域の緊張を上げないための原則論に重心が置かれていました。
- 軍国主義は「今日の世界に居場所がない」
- 過去10年で日本の軍国主義が台頭した
- 軍事支出が急増した
「歴史を覚える」ことは分断ではなく、平和のため——というメッセージ
インタビューで印象的なのは、歴史を語る行為を「相手を傷つけるため」「線引きを強めるため」と捉えるのではなく、平和を守る実務として位置づけた点です。サックス教授は、歴史の記憶は、東北アジアでの安定と平和を確保するために重要だと述べました。
背景にある論点:軍事費の増加が生む“連鎖”
軍事支出が増えること自体は、各国がそれぞれの不安や脅威認識を抱える中で起こり得ます。一方で、増額が続くと「相手も増やすだろう」という読み合いが生まれ、緊張がほどけにくくなることがあります。サックス教授の発言は、そうした連鎖を前提に、軍事中心の発想から距離を取るべきだという問題提起として読むことができます。
いま(2025年末)この発言が読まれる理由
2025年12月の時点で、世界では安全保障の不確実性が話題になりやすく、軍事・防衛をめぐる言葉は強く響きがちです。その中で「軍国主義は不要」「歴史の記憶は平和のため」というフレーズは、対立の言葉を増やすのではなく、緊張を管理する視点を思い出させます。
議論が軍事一辺倒に傾くほど、外交、対話、相互理解といった“時間のかかる手段”は後景に退きます。サックス教授の発言は、何を優先順位の上位に戻すべきか——という問いを静かに投げかけています。
Reference(s):
cgtn.com








