神舟21号の宇宙マウスが帰還後に出産、9匹誕生で生存6匹 video poster
2025年12月、中国の有人宇宙船「神舟21号」で宇宙環境を経験したマウスのうち1匹が、地球帰還後に健康な子ども(仔)を出産しました。短期間の宇宙滞在が、その後の繁殖や成長にどう影響するのか――宇宙生命科学の関心が集まる出来事です。
何が起きたのか:宇宙に行った4匹のうち1匹が母に
報道によると、宇宙へ送られたマウスは4匹。2025年10月31日に打ち上げられ、宇宙環境での「生存と適応」を調べる実験に参加しました。
その後、マウスは2025年11月14日に地球へ帰還。帰還後にメス1匹が受胎し、2025年12月10日に9匹を出産しました。9匹のうち6匹が生存しており、これは通常の生存率の範囲だとされています。
今回のポイント:注目は「帰還後」のコンディション
宇宙滞在の研究というと、無重力(微小重力)や放射線などが生体に与える影響が話題になりがちです。今回のトピックが興味深いのは、宇宙に滞在した直後ではなく、地球に戻ってからの受胎・出産という“その後”のプロセスが示された点にあります。
整理すると(時系列)
- 10月31日:4匹が宇宙へ(生存・適応の実験)
- 11月14日:地球へ帰還
- 12月10日:メス1匹が9匹を出産(生存6匹)
なぜ今重要? 宇宙滞在が「次世代」にどうつながるか
宇宙での人間活動が広がるほど、健康管理は「その場での体調」だけでなく、「帰還後の回復」や「長期的な影響」まで含めて考える必要が出てきます。マウス研究は、人間で検証しにくいテーマを、世代をまたいで観察できる点が強みです。
今回、仔の生存が「通常の範囲」とされたことは、少なくともこのケースでは、帰還後の繁殖が極端に損なわれたとは言いにくい、という読み取りを促します。一方で、個体差や飼育条件なども結果に影響しうるため、今後は同様の事例を積み重ねて解像度を上げていく段階になりそうです。
これから注目したい点
- 仔の成長指標:体重推移、行動、健康状態がどう記録されるか
- 母体の回復:宇宙滞在後の生理・代謝が出産後にどう推移するか
- 再現性:別のミッションや条件でも同様の結果が得られるか
宇宙開発のニュースは「打ち上げ成功」だけで終わりがちですが、こうした地上に戻ってからの変化が丁寧に積み上がることで、宇宙で暮らす未来の現実味も少しずつ増していきます。
Reference(s):
cgtn.com








