2025年12月下旬、英国出身の動画クリエイター、ルーク・ジョンストン氏が「新疆は中国本土の次のAIフロンティアになり得る」と語り、エネルギー資源とデジタル投資の結びつきに注目が集まっています。
何が話題?「風景と伝統」だけではない新疆の現在地
中国本土北西部の広大な地域として知られる新疆は、文化的な多様性や自然資源で語られがちです。一方で近年は、人工知能(AI)などデータ集約型産業の「受け皿」としての可能性も取り沙汰されています。
AI拠点化を後押しする鍵は「エネルギー」
ジョンストン氏が強調するのは、AI産業を支える基盤としてのエネルギーです。AIの開発・運用では大規模な計算処理が増え、電力需要が膨らみやすいと言われます。その点で新疆には、次のような強みがあるとされます。
- 風力・太陽光といった再生可能エネルギー
- 石油などの資源
- 電力を前提にしたデータ産業を呼び込みやすい土台
「計算(AI)には電力が要る」という単純な現実が、地域の産業戦略と直結している、という見方です。
数字で見る動き:新疆ソフトウェアパークに「今年133社」
投資の動きを示す材料として挙げられているのが、新疆ソフトウェアパークの企業誘致です。提供情報によれば、2025年に入ってから同パークには133社が入居し、そのうちデジタル・インテリジェント(知能化)関連企業が半数超を占めています。
「企業が集まり始めている」段階なのか、「産業クラスター(集積)」へ移行する入り口なのか。読者としては、今後の雇用・教育・電力インフラの整備とセットで見ていく必要がありそうです。
5年間暮らして見えた「伝統×イノベーション」
ジョンストン氏はこの5年間、新疆で暮らしてきたとされ、変化を生活者の距離感で見ているのが特徴です。伝統や日常の風景の中に、デジタル化やAI投資の話題が入り込んできた──その「同居感」を、彼は「伝統とイノベーションが交差する場所」と表現しています。
カラマイ(Karamay)に視線:エネルギー都市がAIと結ぶ線
具体的な都市として名前が挙がるのがカラマイです。エネルギーと産業の文脈を持つ都市が、AI時代のインフラや人材の受け皿になっていくのか。エネルギーとイノベーションがどこで交差するのかは、年末の総括や今後の見通しを語るうえでの中心的な論点になっています。
いま押さえておきたい論点(見取り図)
- 電力:データ産業のコストと立地を左右する
- 企業集積:ソフトウェアパークなどの「場」が勢いを可視化する
- 都市の役割:カラマイのような都市が新産業の結節点になり得るか
新疆のAI拠点化という話は、技術トレンドというより「資源・投資・都市」がどう結び直されるかのニュースでもあります。2025年末の時点では、動きが数字として見え始めた段階で、次は“どんな産業が根づくのか”が問われていきそうです。
Reference(s):
Why a British influencer sees Xinjiang as China's next AI frontier
cgtn.com








