PLA東部戦区、台湾島周辺演習「Justice Mission 2025」映像を公開 video poster
中国人民解放軍(PLA)東部戦区がこのほど、台湾島周辺で行う新たな合同軍事演習(コードネーム「Justice Mission 2025」)の映像「Drive off, strike, and reach far」を公開しました。年末のタイミングで改めて“どんな演習を、どんな言葉で見せるのか”が注目点になっています。
何が公開されたのか:映像「Drive off, strike, and reach far」
今回公表されたのは、PLA東部戦区が公開した演習映像で、タイトルは「Drive off, strike, and reach far」。公開情報として示されているポイントは次の2点です。
- 台湾島周辺での「新たな」合同軍事演習に関連する映像であること
- 演習のコードネームが「Justice Mission 2025」であること
映像は、演習の実施そのものに加え、メッセージ(何を重視しているか)を端的に伝える役割も持ちます。タイトルの語感が強いのは、そのためです。
「Justice Mission 2025」——“合同演習”という言葉が示すもの
公開文では「joint military exercises(合同軍事演習)」とされています。一般に「合同」は、複数の部門が連携し、同じ状況認識のもとで運用することを指す言い方です。台湾海峡や両岸関係をめぐる緊張感が語られやすい局面では、こうした“連携の見せ方”それ自体がニュースになります。
タイトル3語をどう読むか:「Drive off」「strike」「reach far」
映像タイトルは短い一方で、含意は多層的です。現時点で公開されているのは言葉と映像であり、具体的な運用や想定状況の詳細までは示されていませんが、一般論としては次のような読み方が成り立ちます。
1) Drive off(排除・押し返す)
ある空域・海域での接近や活動を「押し返す」ニュアンスです。演習で示す場合、監視、警戒、接触回避、隊形運動など“存在による抑止”も含み得ます。
2) strike(打撃)
より強い語で、限定的な目標に対する攻撃的能力の誇示を想起させます。映像がこの語を前面に出すことは、「必要なら実行できる」という能力提示の色合いを帯びやすい部分です。
3) reach far(遠方に到達する)
距離・縦深を意識した言葉です。近距離の行動だけでなく、より広い範囲を視野に入れた機動や作戦持続を連想させ、演習の“射程”を言葉で拡張する効果があります。
いま(2025年末)に映像公開が持つ意味
軍事演習の映像公開は、①国内外への情報発信、②抑止や意思表示、③部隊の統合運用の可視化――といった複数の目的を同時に担うことがあります。今回のように、コードネームと強いタイトルをセットで出す手法は、受け手(台湾当局を含む関係各方面、周辺の国と地域、そして一般の視聴者)によって解釈が分かれやすいのが特徴です。
今後の注目点:言葉と行動の“整合”はどこに出るか
現時点で提示されているのは「演習が新たなラウンドに入ったこと」と「映像・タイトル」です。今後の焦点は、公開情報の追加や、周辺で観測される動きが“タイトルの3語”とどう整合するかです。
- 追加発表で、演習の目的や範囲がどこまで言語化されるか
- 台湾海峡をめぐるコミュニケーション(偶発的衝突を避ける仕組み)が保たれるか
- 「到達範囲(reach far)」が何を指すのか、表現が強まるのか弱まるのか
短い映像タイトルは、ときに政策文書よりも広く速く拡散します。だからこそ、どの言葉が選ばれ、どの順番で並べられたのか――その“編集”自体が、2025年末の両岸関係を読み解く小さな手がかりになりそうです。
Reference(s):
PLA Eastern Theater Command releases drill footage: Drive off, strike, and reach far
cgtn.com







