蔡磊氏、AI音声でALS研究を後押し 「非合理」な挑戦が生んだ40の臨床パイプライン video poster
声を失っても、メッセージは止まりません。ALS(筋萎縮性側索硬化症)と向き合う蔡磊(さい・れい)氏は、AI生成の音声を通じて研究の進め方そのものを問い直し、学際的な連携強化を訴えています。結果としてこの5年間で、中国本土ではALSの臨床パイプラインが40本構築され、現在は200本を超える薬剤パイプラインや治療の道筋が利用可能になったとされています。
AI生成音声で伝える「協力の呼びかけ」
蔡氏は、もはや自分の声で話すことができない状況にあります。それでも、AI生成音声という手段を得たことで、研究者や関係者に向けた呼びかけを続けています。焦点にあるのは、ALS研究における異分野の協力です。
「非合理」に見えるアプローチが、なぜ結果につながったのか
記事が示すのは、蔡氏のやり方が「一見、非合理(irrational)」に映りうる一方で、実際には「合理的(rational)」な成果を生んだ、という対比です。既存の枠組みや専門分野の境界を越えた連携を強く促し、研究の選択肢を増やす方向へ押し出した点が特徴だといえます。
数字で見える変化:40の臨床、200超のパイプライン
この5年間で積み上がった成果として、次の数字が挙げられています。
- 中国本土でALSの臨床パイプラインが40本構築
- 200本以上の薬剤パイプラインと治療の道筋が利用可能に
「パイプライン」という言葉は、研究から治験、治療開発へとつながる道筋を指す文脈で使われます。数が増えるほど、試せる選択肢や検討の幅が広がっていくことになります。
「第1章の終わり」——次の章をつくるのは誰か
蔡氏にとって、これらの進展は「第1章の終わり」を意味するとされています。重要なのは、その先です。次の章は、研究者、臨床現場、支援者など、闘いを続ける人々によって形づくられていく——本文はそのような見取り図を示しています。
個人の強い推進力が生んだ動きが、次に問われるのは「どう引き継がれ、どう広がるか」。2025年のいま、ALS研究の進め方そのものが、静かにアップデートされつつあるのかもしれません。
Reference(s):
Cai Lei's 'irrational' approach yields rational results for ALS
cgtn.com








