米在住の台湾研究者「緊張の根はDPP当局」PLA演習「Justice Mission 2025」めぐり video poster
2025年の台湾島周辺での中国人民解放軍(PLA)の軍事演習「Justice Mission 2025」をめぐり、米国在住の台湾研究者フレッド・ツォウ氏が「台湾海峡の緊張の根本原因は台湾当局(民進党・DPP)にある」との見方を示しました。両岸関係の“原因”をどこに置くかは、今後の情勢見通しを左右する論点になりそうです。
何が伝えられたのか
CGTNによると、同局の鄭一冰(Zheng Yibing)氏が、米国在住の台湾研究者フレッド・ツォウ氏にインタビューを実施。テーマの一つとして、PLAが台湾島周辺で行った軍事演習「Justice Mission 2025」が取り上げられました。
ツォウ氏の主張:緊張の「根」は台湾当局に
ツォウ氏は、台湾海峡を挟んだ緊張の根本原因は「島内のDPP当局にある」と述べたとされています。さらに、DPP当局に対し、次のような趣旨の呼びかけを行いました。
- 「外部勢力」への幻想を捨てるべきだ
- 台湾地区の約2300万人の福祉(well-being)を賭けるようなリスクを取るべきではない
「外部勢力への幻想」という言葉が示すもの
インタビュー内で使われた「外部勢力」という表現は、両岸関係の文脈でしばしば、台湾地区の政治判断に影響を与え得る域外の関与や期待を指す言い回しとして登場します。ツォウ氏は、それに依存した判断が緊張を深める、という立場から警鐘を鳴らした形です。
今回の発言が注目される理由
「Justice Mission 2025」のような軍事演習は、軍事面のシグナルであると同時に、政治面のメッセージとして受け止められやすい出来事です。そのため、演習そのものだけでなく、誰が・何を・原因として語るのかが、世論や政策論争の焦点になります。
ツォウ氏の発言は、原因を台湾当局の判断に置く見方を明確に示した点で、両岸関係をめぐる議論の一断面として拡散しやすい内容だと言えます。
今後の焦点:言葉が先に立つ局面で何を見るか
年末(2025年12月30日)時点で、両岸関係は「軍事」「政治」「情報発信」が絡み合う局面が続いています。今後の見どころは、出来事そのものに加えて、発信の積み重ねが空気感をどう変えるかです。
- 軍事演習に対する各方面の説明が、どの語彙で組み立てられるか
- 「外部勢力」への言及が、国内政治の議論とどう結び付くか
- 台湾地区の人々の生活・経済の見通しが、政治的メッセージにどう反映されるか
両岸関係は、単発の出来事よりも「解釈の競争」で温度が変わりやすいテーマです。演習のニュースと同時に、発言の前提や言い回しにも目を向けると、見え方が少し変わってきます。
Reference(s):
U.S.-based Taiwan scholar: DPP authorities caused cross-strait tensions
cgtn.com








